otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

降り注ぐ鎮魂のひかり

ここ信州では静かな連休が昨日から始まりましたが、連休どころではない方のほうが多いことかとお察しいたします。日中の気温はどこも暖かく、被災地にもいくばくかの助けとなったらと思いますが、もう雨が忍び寄っているとか・・・。けしからん。
【以下19日夜書く】
パパ、お月さまとって!暖簾を引っ込めてから、少し店内で残業をして六時半ころに店を閉めて屋外に出たところ、東の空にそれはそれは立派な月が昇ってきているのに目を奪われました。前夜もその明るさに驚いたのですが、今回はさらにぎょっとするほど一段と丸く大きく明るく見えました。
調べてみると気のせいではなく、これはスーパームーンといって、月が地球に再接近していることによるものだそうです。近いので間違いなく大きく見え、明るいのです。
あたかもサーチライトが当たっているかの如し。地面に自分の影がくっきり見えます。満月の時には出産が集中するとのこと、月と地球の間の引力は、人間にも大きく関わっていると思います。大潮でもあると言うことで、自然の力にいたぶられた我々が、自然の力にいたわって貰ってもいいのではないかと思ったりします。
晴れて月が拝めたことを嬉しく思います。そして、被災地にもこの明かりが降り注ぎ、人も土地も治癒されますようにと祈らずにはいられません。帰宅後また地震を感じましたが、未曾有の大災害よ、月光を浴びてどうぞもう鎮まってください。ついでに原発も。

合唱コンクール全国大会に出ることができなかった生徒が、被災者の前で披露していました。高校野球児が避難所から出立していきました。ここまで落ちたら、後は上を向いて歩き出すしかないと、天窓から差し込む月光を浴びながら思います。
この日、店ではショパンノクターン20番をかけていましたが、日中からスーパームーンに会うことを感じていたのかもしれません。明かりを消して蒲団に入るまで、しばし月光を浴びようと思います。

おやすみなさいのほん (世界傑作絵本シリーズ) おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)