otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

想像の翼

強い風が吹き抜けていき、少し季節の歯車が動いた感じです。
地面の雪は数日の雨と風でだいぶ消えていきました。家の北側に雪の残骸がわずかに残っています。あの時の猛威はみじんにも感じられない、みじめな姿をさらしています。
現れてきた地表には、オオイヌノフグリ青い花を咲かせています。木の芽の外皮が落ちて、銀色の毛のおおわれた木の芽が出てきていますが、枝に緑の出現はまだです。

裸の林の向こうに、今朝は真白に塗りつぶされた浅間山。気温は朝方零度近くまで下がり、空気は澄んで空は真っ青です。今しか見ることのできない風景です。

年度末であり、月曜日であり、明日から消費税が変わるという、実に慌ただしい一日ですが、こういう日に東京へ行ったら、サクラ咲くし、風はあるし、花粉も舞って、大変なことになりそう、だからというわけでもなく、追分に残ります。私は病院の検査のアポイントメントへ、やれやれ。
今日と明日、村の古本屋は何にも変わらないのです。浅間の写真を撮って振り返ると、残雪の脇にスノードロップがポツリと咲いていました。雪が地面を覆っていたおかげで、雪の下に通路を作るようなネズミや、地下で春に備えている植物にとっては恵み多き環境だったはず。日に日に地表がうっすら緑になっていきます。

アンのゆりかご 村岡花子の生涯

アンのゆりかご 村岡花子の生涯

それでもまだ朝晩ストーブは欠かせません。雪の上を歩く歩道用に使った薪が土の上に残っているのを拾って歩いて、ストーブにくべています。

MRIの結果、半月板に亀裂が入っていました。やはり痛いわけで、気のせいではなかったのでした。また先週と同じくらい水を抜いて薬を入れてもらいました。軟骨は自然修復しないと言われてがっくり。消炎が進まないと手術の必要もあるのだとか。やだー!!治って、すたすた歩くことを想像して、悪いことは考えないようにしよう。さっそく朝耳に止まった想像の翼をはばたかせてみる。

午後には、白い浅間はもう見られなくなっていました。
買い物に行くと節税ではなく、むしろ余計なものを買いそうなので、今日はあえて出かけないことに。