旅する蝶のくる村
文化磁場油やに来てくださるお客様に、追分でアサギマダラの乱舞が見られると伺い、早速行ってみました。
8月に雨が多かった分、9月は比較的晴天の日が多い追分でしたが、9月の最後の週は、とりわけ気温が下がったこともあって、碧空が望めました。
山もくっきり見る事ができるうえに、フジバカマが咲き、アサギマダラも見えるとあっては、出不精の私も出勤前にどうしても見ておきたく思いました。
こもれびの里のすぐ近くにあるせせらぎ公園、ここは「真田丸」の撮影地になった場所でもありますが、ここで蝶を呼ぶために、フジバカマを育てておられたのですが、今まさにそのそれが満開で、そこにアサギマダラが来てくれているのです。
杉並区にいた時「蝶の来る町」という環境活動のお手伝いをしていたことがありましたが、蝶を呼ぶためには食草や、蜜源の花の植栽などをすることが必要だということを習いました。
信じがたいほどの長旅をするアサギマダラ。今回、多くの人にいろいろ教えていただき、その長旅を可能にしているこの蝶の特徴を目で見て実感することが出来ました。
私は最近、デジタルカメラをいじっていないので、アサギマダラの写真は撮れていないのですが、フジバカマの畑の畝を歩きつつ、青空のもと、彼らと時間を共にできました。
確かに羽が普通の蝶に比べて鱗粉がなく薄い!それでいて、マーキングができるほどに意外に強いのです。体についている斑点(:これをみんなで草間弥生柄と呼んでいました)も、きっとカモフラージュ用なのかと思ったことでした。
このアサギマダラの写真は、Yukari Mashimaさんのご厚意でいただいたものです。
フジバカマも満開で、雪のようです。
遠くに浅間も見え、空は抜けるように青く、もう少しすると彼らは旅立つかと思うと、まさに今ここが宿場なのだと思いました。
ココに先駆けて、ビオトープ活動をしている追分のもう一つの場所も教えてもらいましたが、車が近づきにくいこともあって、こちらはゆかりさんにお任せして、撮ってきて見せてもらいましたが、蝶と花と山を撮影するのはかなり高度の技術が必要のようです。
これはアサギマダラではありませんが、ヒョウモン系の蝶がブットレアに来ている図です。
だいぶ前に、一度だけオオムラサキが家の庭に飛来したことがありました。羽を広げて留まってくれると写真に撮れますが、アサギマダラは蜜を吸うとき羽が閉じていることが多いようでした。
かつて追分が原は蝶の聖地でした。
久々の蝶の乱舞をみて、感慨深いものがありました。
油やに来年は蜜源を植えてみようかと思い始めました。
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