otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

初雪

11月4日に油やを閉めてから一か月、降雪の前にあれやこれやとせっせと働き、ついに雪です。

11月半ばにいったん冷えたものの、その後はやけに暖かい日もあって、でも個人的には冬支度が若干もたついていたので、助かりました。突如奥歯が痛くなったり、旅館の衛生関連の検査がはいったり、などがありましたが、温かい間になんとかしのぎました。
ぐずぐずしていたスタッドレスタイヤもようやく先週木曜日に交換しました。
雪が降ったらはじめようと思った「追分食堂」のひまわりの種もちゃんと仕入れました。
もういつでも来いと言ったところでしたので、ついに来たかという…。
冬の入り口はまだ余裕ありです。

この秋のひそかな喜びは、ついに膝の通院が終了したことでした!!
4年前の冬季五輪の羽生選手の金メダルの時からですから、4年半かかりましたが、ついに先生から放免されました。ここ半年は猶予期間だったので、実質痛みに付き合っていたのは4年でした。
この夏の繁忙期で一日中立つ生活はむしろいいリハビリとなっていた模様で、油や期間を無事乗り切ったことを見届けての終了でした。それにしても膝にずっと残る違和感のしつこさには辟易しましたが、通院当初はここまで回復できるとは正直思っていませんでした。さすがにスキーやスケートは怖くてできませんが、軽いランニングはできます。
筋肉について勉強させられましたが、これからの年齢に向けては、今のうちに知っておいて良かったことは多々ありました。

あの大雪の時に透析に通わなくてはならなかったA老人は、二年前に他界されました。大雪の中でシャッターを開けて、炊き出しの食材を提供してくださったマルクニさんは昨年閉店。車が立ち往生したサンラインと18号線の交差点にはこの夏コンビニエンスストアが出来ました。
あっという間のような、でもさまざまのことのあった4年間でした。ちょっと感慨深いです。

あれ以来、やはり冬季は30cmほどの積雪が地面をカバーする程度で済んでいますが、やはりまたいつかあのような大雪に見舞われるかもしれないという恐怖は、あれ以来、毎冬ぬぐえません。2月をやり過ごすとホッとします。
大雪体験から学んだことは多々あります。雪が降り始めたら、スコップは玄関の内側に一本は入れるべし、もその一つ。

雪という四季の中で起きる自然現象は、季節性のものだから、ある意味では予測できますし、備えられますが、昨今各地で起きている過去に例のない自然災害。自然の力の大きさは何時なん時も忘れてはいけません。特に地震や火山の噴火といったものはいつ来るかは全く分からないです。でも水害などは、むしろ人災に近い気がします。
防災、減災はどんな時も念頭に行動する必要があるように思います。

現代社会がすべて電気に頼っていることなども、やはり気になります。
そもそもこのブログも電気の力で作文をしているわけですし。暖かな部屋で外の降る雪を感じながらも、こうやってパソコン作業ができるのは何たる贅沢。堀辰雄の時代はこうはできず、追分は室内でミカンが凍る極寒地です。でもいつなん時そうなるかもしれないわけですから、ご用心。

先日、映画「日日是好日」を観に行きました。
お茶をやっていた時に学んだ音や気配のことなどを、遠い記憶から掘り出しました。
そしてやはりもう少し、アナログに生きるべし、と思ったことでした。

あら、天窓が音を立てています。夜半になって、雪に雨が混じってきているみたいです。
それでも明朝は、きっといつもと違った風景が窓外に見えるでしょう。
それを楽しみに、そろそろ電気を消して、蒲団に潜ろうと思います。

ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)

ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)