ススキの穂が午後の太陽を浴びて銀色に光る間を、音も立てずに秋風が吹き抜けていく。一日、一日と坂を下っていくように冷え込んでくる10月。山は次第にくっきりと姿を現してきている。 一人ぼっちだと思ったら、上空をとんびが周っていた。草叢ではこおろ…
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