otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

二月は風音とともに〜〜

 店を作ることは楽しい、が店を切り盛りすることは結構面倒くさい。会計年度がきたので、あれこれ数字と格闘しているが、元来「ざる」「どんぶり」といった蕎麦屋のような言葉にしか縁がなく、もっとも苦手な季節というわけ。まあ外をふらふらしては花粉症にも良くないので、せいぜい篭ってやるしかない。それにしても今日は風が強い。しかも北風。今年は一段と二月が短く感じるのは、大きな宿題を抱えているせい??今週は中央市にも行かずじまい。連れ合いは立原道造全集をゲットした模様。買えたのはこれだけだったので、珍しく電車でとりに行った。

おばけ桃の冒険 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

おばけ桃の冒険 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

店の常連さんにダールのファンがいらっしゃるので、つい探してしまう。バーカートの繊細な挿画はどことなく春の香りがする。

石井桃子さんの本棚■

やまのたけちゃん (岩波の子どもの本)

やまのたけちゃん (岩波の子どもの本)

やまのこどもたち (岩波の子どもの本)

やまのこどもたち (岩波の子どもの本)

 明日から三月。石井桃子さんの100歳のお祝いの日に向けて、石井さんの関わった本を毎回載せていこう。沢山あるが、とりあえずまず今日は手元にあるものから。石井桃子さんのことは昨日の朝日新聞に大きく取り上げてあったとか。
 『やまのたけちゃん』は岩波の子どもの本の初期の作品で、1959年。軽井沢にもゆかりの深沢紅子さんの絵で、表紙の絵がストックにないのが残念だが、一番初めのページの白つめ草やレンゲ草で編んだ「はる」の文字で始まっていて、たわいのない山の生活の様子が淡々と描かれている。編集部の粋な計らいで、編集部に着いたある子どもの質問に、作者の石井さんが答えているカードが中に挟まれている。確かに山に落ち葉を集めに行くというのは、現代ではぴんとこない。岩波の子どもの本のシリーズは16cm角の手ごろなサイズといい、小さい頃の愛読書だった。このお二人のコンビでは「やまのこどもたち」もあるがもう40年近くみていないなあ。こちらの画像もWEBにないので、岩波の子どもの本「ふしぎなたいこ」を。

パソコンを閉じようと思い、つい出来心で、そろそろ角田光代さんの日記→が更新されてるかなあ??と思って覗いたら、当たり!読み始めたらついに全部読んでしまう。文章がうまい、うますぎる。肉にこんなに執着しているということが、なによりもおかしくて・・・。これで気分よくパソコンを閉じることができる。では。