otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

室内の季節

 本当だったら、そろそろ春の日差しに誘われて、外へ出たい頃である。が、花粉症の私の場合は、これからは「室内の季節」である。 さらに今はオリンピックのおかげで、午後は睡魔に襲われて、最近は室内で船もこぐ!?それにしてもまさかの金。これでも「セブンティーン」(今はもうないんでは?)を読んでいた頃、スケート娘であった私は、ちょいとフィギュアスケートにはうるさい…のだけれど、こんな日が来るとはユメユメ思ってもみなかった。しかも、「日の丸が両脇に星条旗とロシアの国旗を従えている図!」は、感動物である。
 毎日新聞に、テリー伊藤氏が書いているが、私もまさに同感なのは、マスコミ病のかかり方についてで、所詮メダル5個など無理!だったのだ。荒川選手の活躍は物凄いけれど、これもコーエン選手と、スルツカヤ選手が転倒しなければ、どうなったかわからない。メダルは取れただろうが、金ではなかったかも。
 今回誰も言ってないように思うけれど、私は荒川選手は、他の二人の日本選手のお陰で、メダルを取れたと思う。安藤美姫選手は、その若さ可愛さと日本人大好き「至上初」の四回転ジャンプの可能性があるというミラクルによって、オリンピック前にはずいぶんテレビ・雑誌で見かけた。彼女がマスコミの攻撃?を一手に受けてくれていたわけだ。本人も嫌ってはいなかったから良いけど、結果的に振り回されてしまって、可哀想に見えた。
 村主選手の4位はおそらく妥当な線だと思う。上位三人のメダルの色は、金が欲しいと思った二人は、自らプレッシャーをかけたのだと思う。それにしても「銀ばっかり!!」なんていってみたい台詞である。
 どうも若い選手は、怖いもの知らずに見える。「金を取りに行きます」なんて口にした瞬間から、運は逃げるとおばさんは思うよ。たぶんそれを言わせるマスコミが悪い。
 男子のロシアのプルシェンコ選手は、本当に素晴しかった。高橋選手ももっとほかの選手を尊敬して欲しいなあ。私には男子の三人もそれぞれ実力があると見えた。偉大なものへの「尊敬」なくしてメダルを取っても、まぐれであって、本物ではないよ。つまりこれは自分を正しく見るということ。自己評価を過大視するのは、かっこ悪い。こんなことを書くと矢が飛んでくる?でしょうか。

 さて、オリンピックもそろそろ終わり。室内の季節には…本を読もう。
昨日の岡崎さんの本や、早稲田の古書現世向井透史さんの『早稲田古本屋日録』は陽だまりにゃんこの表紙が季節にぴったり。