otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

高円寺・阿佐ヶ谷・本・散歩

 そろそろ「花粉から逃げて引き篭もり?の季節」であるにもかかわらず、陽光に誘われて、ふらふらっと古本散歩へ。しかも連日。いつも「また行くの?」と物好き呼ばわりする高校生の長男がスキーに行って留守なのである。高田馬場でも古書市をやっているのは知っていたが、さすがにそこまでは連れ合いの体力が回復していない…ビッグボックスの皆さんごめんなさい。
 土曜日は高円寺へ行き、古本市を覗く。私は初めて。すでに朝一番の嵐は去った後?で静か。結構私好みの本は残っていて、あれこれ買ってしまった。岡鹿之助のパンジーの表紙の『文藝 堀辰雄読本』(昭和32年)に久々にお目にかかれた。『堀辰雄 妻への手紙』堀多恵子編 昭和34年にも。昭和30年代の本はそれなりに黄ばんでいる。わが身を振り返れば、そんなものでしょうと。最近、ブックオフにばかり行っているので、綺麗な本を見慣れてしまっているが。やはりこういった古本らしい古本に出会えるとほっとする。
 靴を脱いで会場に入るというのも珍しいが、本のためにはこの方が良いだろう。荷物も預ける。あいにく買い物籠はないので、買うものが手にいっぱいになって来ると、一度清算して貰う。
 本屋だと迷ったら買わないが、こういった市だと一期一会で、ついつい買ってしまう。いろいろな本屋が出品しているので、店間の格差もまた面白い。本以外にも、紙ものや、怪しい置物なども転がっている。
 どうもこういった会場は圧倒的におじさんが多い。おばさんは少ないし、若者も少ない。

 高円寺の街は、小さい商店が多く活気があるので、ぶらぶらすると楽しい。手の荷持が重いけど、せっかくだから、「茶房高円寺書林」も覗く。本は新刊本が主であった。喫茶コーナーにある古本コーナーも見たかったけれど、喫茶室のお客さんがいて遠慮してしまった。新刊もこういったふるいにかけたものだけをみると、普通の本屋とはまた違う印象。店がちょっと狭くて惜しいなあ。おなかも空いたので、ここでお茶は止めて、雑踏を少し歩いてミルクホールのような店構えの店でラーメンを食べて帰宅。