otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

週末の古本散歩 続き

 日曜日は午後から阿佐ヶ谷に行った。北口に小さい古本屋がいくつかできて、散歩コースにちょうどいい感じだということで。まず北口でてすぐのところ。ここはかなり年季もの。数冊抜いたけど何だっけ。
 それから中杉通りを反対側に渡り、少し行ったところの「銀星舎」。古本屋に珍しく横長な店。ほとんどの本に丁寧にセロファンがかかり、感心。壁面を無駄なくきっちり使って、床にも積んで、しかもなかなかいい品揃え。軽井沢の草木屋の山粼青樹さんの染色の本上下2冊があり、高かったけど記念に買う。なかなかお目にかかれないもの。『犀星 軽井沢』の詩文集も。値段の付け方に独特のポリシーがあると感じた。
 そこから道を渡って「ゆたか。書房」へ。ここも横長。早稲田的な比較的クラシックな店。よく古書展でこの名前を見るようだ。ゆたかの次の○。
 その先に「池田書店」これまた横長。ここはかなり厳選した品揃えで、ちょっと隙が無さすぎな感あり。中では手が出ず、外の100円均一で、綺麗な状態の福永武彦『風土』。外に出たら群青色の空に下弦の月がぶら下がっているのが、まだ裸の欅の枝の向こうに見える。
 通りから内側に入って、駅に向かって歩き、もう1軒あったと思ったが、見つからず。代わりに、駅近くの古びた古本屋さんで、そとの50円棚にあった『立原道造詩集』神保光太郎編を抜いて、帳場のおじさんが90円というので、50円棚にあったんですが、とだめもとでいったら、50円にしてくれたけど、なんか悪かったかな。「古本は値切ってはいけない」と師匠が言っていたような・・・以後気をつけます。かなりすすけていたけど帰ってから掃除したら、綺麗になってしまった!
 お目当ての串揚げの店がお休みで、西荻に帰ってきて、路地裏の韓国焼肉の店へ。炭火焼ではなかったけれど、カウンター中心の居酒屋風のつくりが気の置けない店という感じで、良かった。温麺のやさしい鶏のスープ味にほっとする。私は「石焼ではないビビンバ」を焼肉と一緒に食べるのが好きなのだが、タマゴがゆで卵1/2だったのが唯一残念。やっぱり上に載っているのは「半熟目玉焼き」でしょ!?私は卵が煮えすぎるのが苦手なので、「石焼ではないビビンバ」、あっ、それと猫舌だからなのだ。