さ、さ、さむい。
昨晩は出発が23時となり、追分に着いたのは1時。軽井沢−2℃、追分は−3℃。星のきれいなことといったら!林の中から見上げると、すっかり葉を落とした裸の木々の先の飾りのよう。途中から車中、窓から空ばかり見ていたが、追分に来たら一段と星が大きく見えるのでびっくり、まあ標高1000mですから、一キロは星に近い…わけで。
一夜明けて、すごく快晴。まずストーブに火を入れた。
窓の外には、この二週間の間にすっかり裸になった林が、朝日を浴びて銀色に光っている。岡鹿之助の絵の中に冬木立の図があって、私の好きな絵のひとつだが、それにとても似ている構図。ちっぽけな山小屋だが、さんのない1m50cm幅のこの南向きの大窓は唯一自慢できる。
みんなに配る珈琲をポットに二つ淹れる。
今日は開店前に10:00に「柳屋プロジェクトチーム」が集合。効率のいい暖房について教えてもらい、電気やさんには電燈の配置の移動の相談。建具やさんにはドアの不具合の相談。天然の木はちょっとした湿度の変化で反ったり、膨らんだり。
珈琲とパンケースのサンドイッチをだして、みんなで薪ストーブの前で食べる。なかなか好評なり。いつ見てもこのサンドヰッチは絶品。よく取り出したものがまた綺麗にケースに戻すことができるものだ。神業なり。
談笑も束の間、みんなは土曜日でも携帯電話が始終鳴り、やがてそれぞれの仕事へと散っていった。建築業界の冷え込む中、長野県内では軽井沢は、唯一建築ラッシュなんだそうで、忙しいのは恵まれているということらしい。
O村古本屋日誌(先週はどうも)
先週閉めてしまったので、案じてくださった常連さんもいて申し訳なし。
今日は天気がすごくいいこともあって、二週間前の霙の日より、寒いがお客さんは多い。
先回模様替えして、クリスマス・冬を意識した店の設えにしたら、飾ってある「てぶくろ」「おやすみなさい」「ちいさなおうち」などの絵本に「なつかしい!」の声有り。そして今日も玉村豊男氏の本は好調なり。人気あるなあ。
店に来たお客さんによると、今朝の最低気温はー7℃だったとか。
(どうりで、水道やさんが忙しがっていたわけだ。)
店を閉めてからまもなくして、友人のA夫妻が電気がついていたのでと寄ってくれる。山小屋の見回りに来られたよし。東京へ帰る前に腹ごしらえをするというので、喜んでお付き合いする。四川亭へいき、かに玉とラーメンなど。差し入れにS亭のパンをいただく。明日の昼ご飯にしよう。いつも本当にお心遣いいただき感謝。