otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

46冊との対話

月曜日に縁あって私にところに来た絵本46冊。あの『ゆかいなかえる』が入っていた山だ。
市ではじっくり一冊づつ見て決めたわけではないが、一見して問題はないなとは思っていた。入札前に山の中をチェックすることは可能だが、一山づつ縛りを外すことはよっぽど気になったとき以外滅多にしない。しかし絵本の場合は、所持者が子供の場合で愛読していたということはつまり汚れている可能性があるということで、線引きはなくてもお絵かきがあったり、でっかい記名もありがちなことで、あるいはカバーもびりびり破れていたりするので要注意ではあるが、この山についてはなぜか、そうタイトルと出版社を一見してあまり心配ないと直感した。
昨晩遅く、本棚と本の山を積んで、雪の心配もある追分にオデッセイ号が出立していった。今朝息子を送り出して、やおらその46冊の紐を解いて対面。
まずこの山がよく私のところに来たなということが嬉しかった。最近からぶりが多い。タイトルは私好みなものが多い。すべてではない―教育絵本もあったが、質は悪くなかった。私の本棚に入るのではなく店に置くためには、すべて私好みであってはいけない。
一冊づつ取り出して、外を掃除して、中をめくって問題ないかチェックして、値段をつけていく。値札・書店の印、古書店の値段のえんぴつ記入などは一切ついていなかったし、破損も一切なかったのは助かる。この山はいったいどこから来たものなのだろう?とあれこれ考えながら、手を動かした。
驚いたことに、唯の一冊も問題:事故はなかった。(記名は一冊あったが、私は基本的にあまり記名は気にしない、ひとつの個性だと思っている。新本にはない個性だ。)
再版になっているものも多いが、映像がないものも多いので、すべてはご紹介できないが。たとえばこんな本たち↓。山崎青樹氏は軽井沢の草木屋のご主人だった方。旧道奥の近藤長屋に小さな店があって、祖母がその店を訪ねるのが大好きだった。今は近藤長屋はもうなく、もっと手前の反対側の少し入ったところに新しく店を構えているが、扱っているものは同じでも店構え如何でずいぶんと変わるものだ。今店はその息子さん:樹彦(たてひこ)さんの代となっている。そうそう先日、高崎観音山にある「染料植物園」で山崎青樹さんの草木画展が4月22日から6月3日まであるということをカーテンデザイナーのSさんが教えてくれた。ぜひ行きたいなぁ。

草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)

草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)

昆虫記 (写真記シリーズ)みんなうんち (かがくのとも絵本)
からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん) [ 加古里子 ]おやすみなさいのほん (世界傑作絵本シリーズ)はなのあなのはなし (かがくのとも絵本)


■木曜日は、毎日新聞の夕刊3面に岡崎さんの「あった、あった。」わずか400字のコラムというのは難しいだろうな。ページのタイトルが「夕刊とっておき」だし、カラーページだし、目立つページだ。となりの「山口洋子の私だけの昭和」は今日は江利チエミ
毎日新聞には魚雷さんのコラムもある。読む側には楽しみだが、書く側にとっては新聞・雑誌の連載って大変なのだろうな。