otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

風に向かって走る

一ヶ月半の籠の鳥状態から開放され、久しぶりに思いっきり洗濯物を干したい!と思っていたら。この風だ。出鼻をくじかれたが、初心貫徹、洗濯機3杯分干す。
私の苦手なことのひとつは美容院。これも今日は敢行する―どうも頭が重くていけない。迷信かもしれないが髪の毛を長くしていると心臓に負担がかかると以前聞いたことがあり、見た目だけではなく、体力的にすっきりしたいときは髪を切るようにしている。(長いったって腰あたりまでの長〜い髪の場合なのだろう、私は肩まで伸ばしたこともないショートカットなので該当しないだろうが。)
美容師Sさんは、椅子に座ればなんとかまとめてくれるので助かる。しかもSさんのお子さんは、児童館で付き合いのある子達である。ママさん美容師Sさんは地元出身なので、行くと頭のことはさておき近所のことで話が進む。最近は息子も彼女のお世話になっている。ここは若い男性客が最近多い。
頭がすっきりしたところ(中身ではなく外見が)で、BIG・BOXへ乗り込む。(何じゃそれは!しかし私の場合本棚に向かうのは気分的に突撃なのだ。)この建物もわがアパートと同じく外装工事中で、ビル全体すっぽり網に覆われて、うっとおしい見てくれである。終わりぐらい華々しくけらせてあげたいがこれではね。
本を補充している向井さんを見かけて声をかける。「Final」効果は絶大とのこと、本が足りなーいって、すごいなあ。これからはなんにでも「Final」つけようかなぁだって。
それにしてももったいないなあ、「JR,地下鉄、私鉄の駅があり、大学、高校、専門学校などが近くにある人通りのある屋根つきのスペース」なんて、そうはない。Big・Box古書感謝市は、早稲田古書店街にとっても「Big」な商売だっただろうに。レジで本を包んでもらったら、お礼を書いた紙がついていた。小さな字でびっしり「歩み」が書いてある。なんだかしんみりしてしまうような一文だ。
私が買い物をしているときに、レジに「次回はいつですか?」と聞きにきた女性がいた。「今回で終わりでーす。」「次回はもうありません。」と苦笑しながらオヤジさん達がいう。「だから今回買ってくださーい!!」「終わりではなく、終わらされちゃうんだよなー」とも。レジの前に座る向井さんの背中も丸い。
それにしても夕方のここの往来はすごい。古本台の前には、どこの古書市でも見かける中高年が多いが、服装からなんとなく大学の先生タイプの方が目立つ。時間的にもサラリーマンはまだオフィスにいる時間。中年女性も結構混じっているのがここの特徴だ。もちろん大学生も結構いる。

(都合によりこの部分を少し略)

さまざまな人たちの行きかう馬場、今日はここにも風が吹く抜けていく。
重い本を下げているので、東西線で帰ることにする。