otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

粉沢山、水多め、イノシシも

otobokecat2007-06-14

タイトルは、レシピでは有りませぬ、近頃追分に出没するもの。
粉というのは花粉。水というのは、水分=雨とか霧とか。イノシシは、いのしし、いよっ年男!?
GWのあとの追分は、夏までは廃墟のような状況で、人は限りなく少なく、自然のパワーだけが全開というところ。野草の成長具合というと恐るべし。雨が降るたびに、伸びる伸びる。これが畑なら喜びたいところだが。石垣がすっかり隠れてしまい、まるで上の段の駐車場の車が空中に浮いているように見える。
都会では花粉といえば、杉・ひのき・ブタクサあたりしか話題にならないだが、山では絶えず何かが花粉を撒き散らしている。先週もふと見ると山荘のベランダに黄色い粉が撒き散らされていた。栗かなと思っていたが、ヒマラヤハウスさんによれば、今の時期シラカバも馬鹿にできないらしい。アレルギー体質の番頭N氏は大丈夫だろうか?
■どんぐりから発芽したコナラの子
以前も書いたように、このあたりはかつて一面の原っぱで、追分が原とも呼ばれていた。昭和30年代までは御影用水から浅間山が拝めた。それから50年。すっかり成長した木々により最近では追分も湿気がこもるようになってきた。以前は町の東端旧軽井沢の下草の生えていない苔むした庭が、独特の別荘風景を作り出していたが、いまや西端の追分にも木が生い茂り日陰を作り、落ち葉が堆積して地面を覆い、降った雨も地面に吸い込まれる前に空気中に停滞する傾向がある。この水分は、本屋にはもっとも天敵だ。木造と漆喰と除湿機でなんとかしのいでいる。玄関も閉めたほうがいいかもしれない。
この二大自然条件のため、今週から『正直文庫』は本が傷むのでお休みしているらしい。夏に関して言えば、かつて追分を散歩していた文人達の見た風景とはかなり変わってきてしまっているだろう。
軽井沢町というとクマとサルが問題になっているが、ともにゴミが彼らを誘引している。
追分はいのしし問題が一番深刻で、今のところ当店には被害は出ていないが、すぐ隣のAさんの庭まで来ているという。番頭N氏も瓜坊を引き連れて歩くいのしし一家を目撃している。旧道でこうなのだから林道よりも上に住んでいるヒマラヤさんみたいに綺麗に庭の手入れをすればするだけ、いのししはお出ましになる。あの立派な鼻で緩んだ土の上をラッセルして、ミミズや球根を頂くのだ。ゴミ問題には関わりがないので、なかなか防ぎようがない。Aさんによると指の先ほど育った子芋がごっそりやられたらしい。予防策として畑の周りをぐるっと高さ7.80cmのトタンで囲っているが、さてさて効果のほどは?食べ物の恨みは怖いぞ。食うか食われるかの戦いが静まり返った山村で起こっているのだ!