外、行ってきた。
七夕は曇りなり。でも降られなかったのは良し。
往来座に初めて行く。今日明日、外市をやっているのだ。開始直後には、さぞかしいろいろ佳い物もあるのだと思うものの、同業者としての遠慮もあり(殺気もまたあるかも知れず…)昼すぎてからこっそりといく。真っ赤なTシャツの向井さんが路傍で休憩中。一応朝一番の波が退いたところ?
いざ本棚に向かうと遠慮も何も?なくなり、結局19冊をレジに持ち込み、会計担当のS氏にちょっと引かれる。
そこがイベントらしきところなり。普通、店を構えていれば大口客は有り難いが、日頃レジに出ていない人にとっては、計算は結構骨の折れる作業なのだ。
往来座の中もうろつく。間口よりも中に入ってみると広い。そこに広範囲の本が整然と並べられている。図書館みたいだ。中でも四冊。もうこれ以上はもてない。
帰りは重さと喧嘩しながら、帰宅。楽しい古本市は、いつも帰りにこの重たさに泣く事になるー反比例の法則なり。どこも寄らずに家に直行する。
- 『天地有情』南木佳士 岩波書店2004 装丁;菊池信義 潔い真っ白な本
- 『あてのない絵はがき』辻まこと 小学館ライブラリー 1995『多摩川探検隊』に続く画文集
- 『わたしの古生物誌 未知の世界』吉田健一 ちくま文庫 1990
- 『日本の星 星の方言集』野尻抱影 中公文庫BIBLIO 2002
- 『食べるぞ食べるぞ』今江祥智 マガジンハウス1993 装画;長新太・装丁;杉浦範茂
- 『光車よ、まわれ!』天沢退二郎 ちくま文庫1987 カバー装画;司修
- 『クマのプーさん』A・A・ミルン 石井桃子訳 岩波少年文庫 昭和41 懐かしい箱入りのクロスステッチ柄の仕様本
- 『クマのプーさんとぼく』A・A・ミルン 小田島雄志・小田島若子訳 晶文社1995
- 『日本の名随筆35 虫』串田孫一編 作品社…昨年の一箱市で売れてしまって、やはり持っておきたくなった。
- 『話のもと』宇野信夫 中公文庫 昭56
- 『おしゃれの文化史Ⅲ』春山行夫 平凡社 昭53 パートⅡが手元にあるので
☆蟲文庫さんのエコバッグと羊歯ぬいぐるみを迷って、亀さん印にも惹かれたもののぬいぐるみに軍配が。直径1.5cmの細い渦巻きの中に綿を入れるのはとてつもなく難しいはず。凄い!技なり。使われている布がこれまた渋い。さすが蟲さん。