otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

地球のみどりの着物

otobokecat2007-10-17

苔とあるく

苔とあるく

蟲文庫の田中さんの『苔とあるく』を手に入れた。この本は実に隅々まで楽しい。なんとカバーの裏に綺麗な写真↑、そしてそこにはどーんと猫の手が!

イラストは浅生ハルミンさん。お下げ髪の女の子とちゃぶ台の下には猫と亀。蟲文庫オールスターが登場する。

写真がまた楽しい。133頁一杯の屋久島の白谷雲水峡は壮観。これは王様級だが、この本のいいところは、むしろ身近な、普段見過ごしてしまっているようなコケにスポットが当たっているといこと。京都の立ち入り禁止の苔のお庭もいいが、にゃンコもごろんとしてしまうような、家の裏庭のコケこそ面白い!ということが、このカバーの裏の一枚の写真からも伝わってくる。

ビールをいただいているミホさんの写真もあったり、協力者の中には小山千夏さんのお名前も。ホントに隅から隅までズズィッと味わえる一冊。

 自然観察会は、植物から蝶の観察会、野鳥観察会などよくしているほうだが、コケにはあまり関心を寄せたことがなかった。これからはコケも見てみたい。しかし、散歩がちっとも前に進めなくなりそうではある。