otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

オフシーズンの到来

otobokecat2007-11-17

昨晩日付けが変わった頃は、トラックに混じって碓氷峠を登っていた。週末営業となって、N氏の車で一緒に来られるようになった。
インターチェンジを出て、和美峠を上る。さすがに車は少ない。
ラジオ深夜便を聴きながら来たのだが、昨日16日軽井沢に雪が降ったとか。実は本格的に雪が降ったらこの峠道は上がれない。何しろ気温が低いので、地表に降りた雪が春まで居座るからだ。いよいよ冷蔵庫より寒い季節に突入した。

寝静まった軽井沢町に入ってくる。フロントガラスから見上げると満天の星が瞬いているのが見える。都会と違って11時以降開いている店舗はほとんどなく、街は暗いので、車の中からでさえ星が良く見える。(ここでは、コンビニエンスストアも夜中は閉まっている。)

国道18号線に設置してある温度計は「−3℃」だった。ついにマイナス表示。

冷え切った山小屋に到着して、車から荷物も下ろさずに家に入り、ストーブに火を点けて、ベッドに潜り込む。まだ水抜きをしていないので、これでもましなほうだ。すでに午前一時を回っていた。夜中に到着するのもそろそろ限界。

目覚ましコールを頼まれていたので早く起き、まずストーブに火をつける。冬はなにかと忙しい。初冬の低い日差しが鋭く東窓から差し込んでくる。この秋に作ったばかりの薪は、火をつけるのはなかなか難しい。まだまだ水分を含みずっしり重い。ひとたび点火すれば、薪ストーブは万能調理器だ。早速まず鉄瓶をかけ、食料庫から小豆を洗って鍋をかける。最近ふと甘いものが欲しくなるようになった。

昼用にロールパンのサンドイッチを作る。ゆで卵をマヨネーズで和えた卵サラダと、ウインナー・ソーセージと中村屋のピクルスをはさんだだけだが、これだとでがるに仕事の合間に口にできる。チェスをしながら食べられるものということで生まれたサンドイッチだが、なるほど上手くできている。

霜が消えないうちに、戸外でカメラを構えている頭上に、ばらばらと音を立ててて落葉してくる。見上げると空は抜けるように真っ青。落葉松がついに黄金色になってきた。
八時半頃には家の工事を頼んでいる工務店さんが来て、とんとんと朝も早よから壁と台風で壊れたベランダの屋根の修理が始まる。寒い中申し訳なし。

11時過ぎに支度をして店へ。N氏は店のストーブ点け、私は車から仕入れた本の束を降ろして、店の表に周り開店準備。4日間閉めていたので、店が冷え切りなかなか暖かくならない。
紅葉の見頃は過ぎたが、帽子や手袋、ダウンコートでばっちり武装して追分宿を訪れてくださる方がまだいる、有難い。ただ防寒ばっちりの方に靴を脱いでいただくのは少々申し訳ない。紐靴の方は玄関から見回しておしまいという人もいる。

追分宿の常連さんが次々に見えて、ご近所の情報交換など。ようやくその余裕ができた。軽井沢は春の連休から11月の初めまでの半年がオンシーズンなのだ。そこで一年分を働かなくてはいけない。夏休みどころではない。
四時過ぎると、客足が途絶える。ようやく店は暖まったが、五時シャープに閉店。また明日!

クリスマス関連の児童書、カレンダーなどが並んでおります。
玉村豊男さんのポスト・カード;ヨーロッパの街角シリーズ、なかなか良いです。

今週で閉店してしまう書肆アクセスから仕入れた新刊本も少しずつですが売れています。畠中さんが薦めてくださったように、店の趣旨に見合う新刊本は、これからも引き続き置いていきたいと思います。今日もピッキオの本が売れました。

森の「いろいろ事情がありまして」

森の「いろいろ事情がありまして」