otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

狭間にみえたもの

otobokecat2007-11-26

晴天続きの東京だが、そろそろ今日あたりが名残りの陽光か。空模様も今週は師走に向かって坂を下っていくらしい。

昨夕、昼と夜の合間にちょっと夕飯の買い物に出たところ、行く手に日が落ちたばかりの余韻があり、見上げると空はだんだん群青色に染みてくる頃だった。蝙蝠は見えないかなとあごを上げて歩き続けたが、寒くなったせいかさっぱり蝙蝠は見当たらない。その変わりに目に入ったのは、なんとも巨大な蜘蛛の巣―のような電線網。すっかり捕らわれているような気分に。

電線が道路上にこんなに縦横無尽に張ってあったとは。
これは今だからこそ、こんなにはっきり見える。太陽の下でも、夜の帳が下りた後でもほとんど見えない、否見えていない。

アスファルトを掘れば、さまざまな土管にぶつかるだろうし、いやはや上も下も。
ネットワーク社会とはよく言ったものだ。
たそがれの街角と巨大蜘蛛の巣の図