otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記1】草と石とジョークの国

otobokecat2008-03-20

家族で十日間旅してきました。
新たな日々を前に何か区切りをつけたいと考えたからで、思えば我が家は区切りごとに旅行をしてきました。前回は少年Rが小学校を終えたとき、子ども料金最後ということで旅行をしました。それから六年たった今、大学入学が決まり、杉並に残り一人暮らしをはじめる少年Rと、追分に引越していく我々、出身地(oiwake)に戻るベル公。
もっともベル公は、本名トラベルでありながら、今回はキャットシッターSさんに来ていただき、三食タタミイワシ付きの留守番でしたので番外ですが(これはこれで大きなチャレンジでありましたけど)。
行き先は英国でした。スコットランドエジンバラ、サッカー・ビートルズリバプール、羊の群れる広大な草原・延々と続く石の塀、湖水地方の暮らしぶり、コッツウォルズ地方の家並みなどを鉄道に乗って旅しようというのが旅のテーマでした。(もちろん各地の古本屋も覗きました。)
各地に二泊ずつで、荷物を持って鉄道で移動するので、家族揃って達者な今しか出来ないと考えました。鉄道のパスが3人だと3人目が半額になり、ホテルもエキストラ・ベッドを入れると室料が割安になるので、家族揃って旅するのに相応しいというわけなのです。
引越しという一大事の最中だったので、十分な下調べができないまま行ったのが気がかりでしたが、その鷹揚さが、時としてサプライズとなり、結果的にむしろ上手い具合に落ち着きました(結果オーライ!というわけで)。

あいにく出発日も帰国時も東京は雨。渡英時もストーム;ゲールにぶつかり、全英各地で洪水や交通の乱れはあるし、10日間全般的に天気もばっちりと云うわけではなかったのですが、手づくりの旅はおおむね上手くいったように思います。大人三人ですから、食事なども適当(いい加減?)に済ませました。イングリッシュ・ブレックファーストのボリュームに驚きましたが、お陰でこれで準備万端で一日をスタートできました。
我々はロンドンにたった一泊で、有名なアフタヌーンティーにも無縁でした。おそらく一般的な英国旅行とは一味違う風変わりな旅だったことになるのでしょう。
それにしてもクイーンズ・イングリッシュは聞き取りにくくて参りましたが、行き先々で、英国人のジョークに救われたように思います。
辺鄙な追分の生活が何処と無く英国の田舎に通じるものがあるように思いました。この珍道中を少しずつ消化しながら、今後の追分ライフに活かしていければと考えています。

なんとか無事帰国して、三月は後十日!気分一新でラストスパートと行きたいところですが、早速花粉の洗礼も…。
当分は時差ボケということで大目に見てくだると幸いです。
旅で見てきたこと、感じたことなどを、毎日少しずつブログに載せて行きます。


■写真:ビアトリクス・ポター(1866-1943)のヒル・トップの家の遠景(春まだ浅きニア・ソーリー村)