otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記2】草っぱらは何処までも…

otobokecat2008-03-21

およそ35年前に英国へ行った時も(三月だったように思いますが)郊外の緑の草原が印象深かったと記憶しています。
今回は特に北(エジンバラ)から南へ降りていったのでいっそう春はまだ遠く、木々は裸のままで、丁度日本の太平洋側の早春と同じ気温でしたが、それでもなにしろ緑の草原は何処までも続き、そのみずみずしさが特に印象的でした。さらに嵐のあとで水に浸されていましたので、尚のこと!
その草原には「羊!」。

日本人は、牛、馬、ヤギあたりまでは見慣れていても、北海道にでもいない限りは羊にはあまり面識が無いというわけで、英国で羊を窓外に見ると「羊、ひつじ、ヒツジ!!」と騒ぐ傾向があると湖水地方の観光ガイド氏が指摘、ちょっとくやしいけれどこれは図星です。彼はヒツジを指差しては「oishii hituji(美味しいヒツジ)」と他の国の観光客にまで日本語:「おいしい」を連発していました。多分この一言が日本人観光客に受けるんでしょう。
もう一人のガイドも湖のなかに浮かんでいる小島を指差し「あの湖の名前を知っているか?」「No!」「shikoku;四国!」と云う具合で、延々と「biwako,towadako,kyuushuu…」と日本の地名を連発。このことは湖水地方にいかに日本の観光客が沢山訪れているかをあらわしているようにおもいました。そこに若干の風刺もちくりと感じましたが、英語に弱い日本人へのリップサービス?としての駄洒落と考えることに。
(私はヒツジを見てジンギスカンを連想するほどハングリーではないけれど。)
それにしても英国で出合った観光ガイドは皆、湖水地方も、コッツウォルズ地方も、ヒースロー空港までの送迎タクシーもおしなべて車の運転技術は天下一品で、同時にみな口もよく回るのでした。

草原に延々と続く塀もまた印象的でした。
領地の境の印でもあり、ヒツジの囲いでもあるのでしょうが、湖水地域、コッツウォルズ地方ではそれぞれの地域の石を積み上げた芸術的ともいえる石積みの高さ1mほどの塀が、草原にたて模様を着けていました。
あまりにそこらじゅうにあるので写真も撮らず、都市部に近づくにつれ石から低木に取って代わり、あとで写真に撮っておくんだったと後悔しました。草原の中の石積みではありませんが、石塀の写真を載せておきます↓。湖水地域(左)、コッツウォルド地方のライムストーンの塀(右)です。(これらは家の周りの塀なので、草原のそれより高く、高さは1m50cm〜2mほどあります。)