otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

寒すぎるO村で【英国見て歩き】の続きなど

otobokecat2008-04-26

連休の初日、今日から開店と言うところも多いはずだが、なんと朝から雨!玄関を開けると相当寒し。温度計を見て目を疑う、なんと零度なり。
日中も時に激しく雨は降り、これでは山の上は雪だろうか?案の定店の売り上げも芳しくなかった。昨日開いたタンポポも可哀相に縮みあがっていた。
弟が東京から来たので、店を閉めてから一緒に外食をした帰り道、夜の九時の国道の温度計が4℃、車の中で歯が鳴った!寒すぎ!
連休に軽井沢に来た人は、震え上がってしまったことだろう。天気の回復が遅いが、これで本当に明日から晴れるのか?

さて長らくサボっていた【英国見て歩き】を再開しよう。振り返ってみると、湖水地方のことがあまり書かれていないので、遡って湖水地方のことを書こう。
記憶が薄れつつあり、写真を見ながら思い出そう。
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湖水地域の思い出

Lindeth Howe Country House Hotel (リンデス・ハウ・ホテル)
このホテルはボウネス[Bowness]地区の外れの丘の上に立っていて、街の中心街からは少々外れていましたが、何とか歩いて帰れる位置にあって、静かな環境で良かったです。あまり何も調べずにこのホテルを予約したのですが、実はベアトリクス・ポターの母親が住んでいた建物でもあり、館内にポターと母が写った写真などが飾られていました。↓

このお城のような建物は、ポターが家族で湖水地域に来たときに住んだもので、この大きな館に家族と使用人のみで住んでいました。家庭教師をつけられて、学校に行かずに少女期を過ごしたのです。そして友達はウサギのベンジャミン。ここはボウネスからフェリーで渡った対岸にあります。
裕福な家庭に生まれたポターですが、案外さびしい少女期だったと思われます。今は無人のこの石造りのお城を見ていてそう感じました。スケッチの愛らしさばかりが先行しますが、ピーターラビットの話を書くに至った経緯には少女期の寂しさなども大きく影響しているように思いました。

地元のツアーをしている人や、観光に従事している人にとっては、今や押しも押されぬこの地域の観光の目玉であるピーター・ラビットですが、彼らのその話しぶりからは、実際の評判や感情は必ずしも100点満点ではなかったことが伺えました。(まあ、プライベートな背景はどうでもいいわけですが。)


湖の淵についているフットパス。散策ができるように、本来個人所有の土地にもフットパスが着いており、私有地でも木戸を開けて誰でも自由に歩ける様になっています。この土地を共有するシステムはとても良いと思いました。しかもベンチまで置いてあったりするのです。湖水地域にはちょっとした散策から、登山靴を履いたほうがいいトレッキングまで様々なレベルの歩く道があるようでした。
 ―購入した本『Walking with BEATRIX POTTER』£7.99


点在する湖にはマリーナや船着場があり、沢山のヨットやクルーザーが係留されていました。

ウインダミアもボウネスも町の中心部に数多くのB&Bや、小さなレストラン、デリカテッセンなどはあっても大きな観光施設は何もないところでしたが、人々の暮らしの豊かさがあちらこちらににじんでいるようでした。