otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

Hand in Hands

otobokecat2008-05-17

車に本を積んで、山の向こうに出張してきました。麦小舎さん企画の「地蔵堂マルシェVol.2(5/17,5/18)」です。
北軽井沢に向かうのは随分久しぶりでしたが、昨日いらしたお客様に詳しく教えていただいていたので、迷わずに行くことができました。万山望あたりから峰の茶屋にかけて峠越えの上り坂が続き、新緑がまだ始まったばかりの明るい林に突入しました。このあたりの標高はもっと高いのでしょう。北軽井沢へ入り国道から閉店してしまった「くりの木プラザ」の手前を左へ入ると、林の中に麦小舎さんのお店はありました。本〔=紙〕と言うことで、他の方には悪かったのですが、一等地であるベランダの一部を拝借して店開きをしました。
場所柄、掘り出し物ではなく、面出し棚もデビューさせて、ゆったりと配置してみました。やはり地元の岸田衿子・今日子姉妹の本を手にした方は多かったです。手拭い、シール、塗り絵といった雑貨もよく売れました。若い女性と「ものつくり」に携わっている方が多いこともあって、冊子サルビアも良く出ました。
思ったよりも小さいお客様が多く、もっと絵本を持っていけば良かったかもしれません。
予報では行楽日和と言っていたような?されど北軽井沢は気まぐれ天気の一日で、三回は降ったでしょうか?雷も数回鳴りました。降ったりやんだりしながらも長雨にはならず、しばらくすると太陽が顔を出したりもして、商品を屋根の下に引っ込めたり、シートをかけたぐらいでなんとかしのぎました。

遠く前橋から見えた方まであり、交通の便利なところではないのにもかかわらず、次々とお客様があり、麦小舎さんのお店のファンの多さと熱心さに驚きました。
店が静かになったところを見計らって、私も他のテントにお邪魔して、いろいろ楽しいお話させていただいたり、美味しいまかないご飯もちゃんとぱくついて、こういう楽しい出張は大歓迎。商売を超えたものがあります。
何より「本」をこういった中に配置できたことが有り難かったです。一冊の本が、新しい出会いとなったり、懐かしい本であったり、考えるきっかけとなったり、様々な可能性を秘めていることを再認識した一日でした。
六時近くに追分店を閉めた番頭N氏に迎えに来てもらい、撤収しました。聞いたところによると追分には一滴の雨も降らなかったということでした。

美味しそうなお菓子やパン、手拭いで作った文庫本カバー、羊毛のハリネズミ君、テントウムシがガラス彫刻してある一輪挿しにナスの苗まで抱えて、浅間の山をグルっと周り、帰途につきました。それから創刊された「forest&me」も。

人の手のぬくもりを感じられるイベントに参加できたことを幸せに感じるのは、日頃人の気配のあまりない山に住んでいるからでしょうか?
藤野夫妻の頑張りに感謝、感謝の一日でした。
明日はまた違うメンバーでのマルシェ二日目。今日いけなかった方、お近くの方は是非是非どうぞ!