otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

天の打ち水

otobokecat2008-07-25

軽井沢も暑いんですね、とはお客様の第一声。確かに、ついにここ数日は最高気温が30度台に達している。新幹線や自動車でエアコンを効かせて峠を上って来て、この地に降り立った時にひんやりするということを〔勝手に〕想像していると、期待は無残に裏切られ、意外にも暑い!ということになるかもしれない。軽井沢なのに、カッコウが鳴いていないじゃないか、霧も巻いてないじゃないかという苦情も?
ほとんどの道がアスファルトで覆われ、巨大な駐車場を持つ施設や、エアコンを装備した建物が次々にでき、車がどんどん町の中に入ってくれば、気温が上がらないわけがないではないか。
それでも、天が連日はでに打ち水をしてくれて、気温がぐんと下がる。ついでに雷まで鳴らせてくれたおかげで、ご近所の方の夕方の散歩が取りやめになり、夕方の店内はやけに静かな日が続いている。とほほ

店の周りの草を大家さんが見るに見かねて刈って下さって、随分すっきりした。業者さんは、一切合財草刈機でがっと削ってしまうので、せめて今が盛りのカンゾウだけは残してくれとお願いしお手数をかけてしまったが、植物の体内時計というのが余りに正確なことに日々驚かされているので、厳しい冬を乗り越えて今こうやって咲かんとしている花をみると、つい咲かせてやりたいと思ってしまう。カンゾウはそれぐらい存在力のある花である。■↑茫々の庭の時のカンゾウ
玩草亭といえば、福永武彦氏の山荘の別名だが、たしかカンゾウのことをさすのではなっただろうか?『玩草亭百花譜』は当店のベスト・セラーともいえる本だが、追分ではこの本がどんな植物図鑑よりも便利だろう。
深沢紅子さんの描く野の花たちもまた、軽井沢の風が感じられる。
■どこか涼しげなホタルブクロ

庭の草とともに、私の頭も茫々になりつつあり、暑苦しいので、お向かいの蔦やさんが、看板は出ていないが美容室なので、都合のいい時間に予約が空いていたので、頼まれていた本をお届けに行きついでに、頭をさっぱりしてもらう。お互い同じ年代の子どもの親でもあるので、追分村の話や子育ての話に花が咲く。
その最中にひどい雷雨が始まったが、終わって店を出たら雨は上がっていた。

蔦屋さんは、馬子唄道中では、店の前で野菜や果物を販売しているが、今年は思うように野菜が集まらないとこぼしていた。後二日奔走して、集めるよし。

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

 ■蔦屋さんお勧めの本、読ませてもらったら確かに面白い。

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7)) ■当店で人気のおなじく加古さんの本