otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

人の気配、夏深し、猿近し。

otobokecat2008-07-24

虫の音がまるで耳鳴りのように草むらから絶えず聞こえるようになり、いよいよ夏本番に突入。
夜も電灯にカミキリムシ・カナブンなどの甲虫があれこれ飛んでくるようになり、昨晩はひときわブンブンうるさく、誰かと思ったらカブトムシの♀だった。甲虫は羽音がうるさいので、部屋に入れると大変なことになる。

昨夜は雨は一滴も降らず、なんとなく埃っぽい朝となった。それでも20度ぐらい。別荘の手入れの追い込みか、朝からクサカリやシェーンソウの音が林に響いている。

そういえば、ついにキビタキの澄んだ声が聞こえなくなった。まあ用もなくさえずったわけではないわけで。

追分には高校や大学の保養所がいくつもある。かつては女子学校が多かった。現在は一番大きいのは早稲田大学だろうか。海の日の連休に、どこからかコーラスが聞こえてきた。ブラスバンド的な音楽や、フルートやバイオリンが聞こえて来ることもあるが、音楽サークルの合宿の気配♪が聞こえて来ると、あー夏休みだなと思う。
旅館・民宿・ペンションなどはあまりないので、この村には一般の宿泊客は少ない。こういったことは村の色になっているのだろう。先日も40年ぶりにT女子校を尋ねたいが場所がうろ覚えだという方が店に見えた。
すっかり草木が生い茂ってしまって、別荘も増え、比較的変わりない追分でさえ、あたりは風情は様変わりしてしまった。
しかし皮肉なことに、アスファルトの道が増えた分、せめて樹があるおかげで少し気温の調節ができているかもしれない。この暑い炎天下の道を歩かされる馬子唄道中の馬たちは、ちょっと気の毒だ。旧道両側にだけはあまり樹が生えていない。
クサッパラを埃っぽい白い道が続くかつての追分。国有地をそんな追分が原に戻す計画も有ると聞くが、蝶は戻ってくるのだろうか?
猿や熊に山と里の境界を示す意味では、ベルトのように草地を配するのも一考かもしれない。

さぁ、そろそろ蝉のお出ましだ。

奥野かるた店さんが軽井沢を営業で回っている途中、当店にも寄ってくださる。いろいろお話している間に、なんと店の裏手に猿親子が登場。その後に調査をしているらしい若い作業服の男性が続く。しばらくして爆竹林に木霊した。
このあたりの地元の人は、とうもろこしや花豆を庭先に植えている。争奪戦が始まるのか?
やはり緩衝地は必要ということか。


■桑の実、どうやら猿が実を採りに来たらしく、太目の枝がぽきりと折れていた。黒くなって食べ頃。日本ではあまり利用されないと先日書いたら、あの養蚕業がかつて盛んだった富岡で、この桑の実を使って町おこしをしているそうだ。失礼しました。