きのこ祭りにむけて

寝室に迷い込んだ蚊と猫のおかげで六時前から目が覚めたが、早起きは三文の徳だったかもしれない。そのぐらい今日は久々のいい天気。うっすらと綿のような雲が貼り付いているが、その向こうの空は限りなく高く青い。飛び石連休が終わってしまった今頃、呆れるほど良い天気となった。浅間山もすっきり見えており、わざわざ高原に来る人にこそ、こういう天気をプレゼントしたいものだが。
我々にとっては月･火も店を開けたので、今日は今週唯一のオフ。今日は風がある。気温は低い。早朝は８度。午前九時は１０度。ちょっと寒いがせいぜい洗濯をするとしよう。少しずつ気温も上がるにつれて、太陽の光を求めて、蝶や蜻蛉が飛び始めた。黄色い蝶がさっきから飛んでいるのだが、ちっとも止まってくれない。ちょっと大き目の黒い筋の白い蝶もふわっと飛んでいった。スジグロシロチョウ？先日、くしくも同じ日に二人のお客様がアサギマダラの話をしておられた。このあたりでも石尊山までいけば、群れているのが見られるとのこと、見てみたい。
昨日の店番は早番で、Ｎ氏に交代してから勇んでカメラを持って「きのこ撮り」（きのこ採りにあらず）へ出かけた。ところが残念ながら前日感激したイグチは、すっかり採られてしまっていた。２０本はあったのに！道に面しているのだからまあ仕方ないが。やっぱりあれは食用のイグチだったのだ。食べられないきのこや、毒きのこは誰も手を出さないので、どんどん大きくなる。あれは出てきたばかりで傘があまり開いていないので、虫も入っておらずいい状態だった。逃がした獲物は･･･いや甘かったなぁ〜。それにしてももう少し大きくなってから採っても良かったのでは？と恨み言。きっと売り物になったにちがいない･･･。

１０月１２日（日）の追分きのこ祭り（於：公民館）ではきのこ汁がいただける。このきのこ汁を毎年いただいているが、きのこや芋や野菜がたっぷり入って美味しい。何しろきのこは煮ると縮むので、凄い量のきのこが入用だと思う。２０００食ほど作るためには、きのこ集めも大変だ。その準備もすでに始まっているかもしれないな。そちらに使われたと思うことにしよう。

義父がきのこの写真で栞を作って送ってくれている。当店ではきのこ祭りにだそうと思っている。私はそのためにせっせと「きのこ撮り」をしているのだ。■きのこ栞コレクション

■昨夜の枕頭本は杉浦日向子の秋に相応しい美味しくて、でもちょっと哀しい二冊。