otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

活きのいい山のふもと

幸い天候が安定しているようなので、北陸道を使い金沢周りで帰ってくることに。7日朝に出発。道は空いていて、京滋バイパスを使い昼には金沢着。早速古本屋をいくつか巡り、夜は近江市場で美味しい海鮮丼を頂いて金沢城近くのホテルに泊まりました。

金沢へ行ったら是非訪ねてみたい場所―ひがし茶屋街です。この茶屋街に加賀棒茶のお茶屋さん;丸八製茶場がやっている茶房があり、私はこの店が発行している冊子「動橋(いぶりはし)」に10数年前に寄稿した縁があり、以来この店に一度行ってみたいとずっと思っていたのでした。
茶屋街に足を踏み入れたとたん、端正な石畳と艶やかな紅殻格子の趣のある景観が目の前に続き、まるで180年ほど前にタイムスリップしたかのようでした。よく見てみると実際は中は食事処だったり、現代風にアレンジして、おしゃれな喫茶店やみやげ物、工芸店なのですが、路地からはまったく中が見えないのです。格子戸は外からはほとんど中をうかがい知れず、しかし中に入ってみると通りの様子は案外良く見え、採光効果もあるのに驚きました。光と影のマジックとでもいいましょうか。また塗られた漆により視覚的には美しく、かつ耐久性もあるとのことでした。

 
路地の一番奥に目指す「茶房一笑」がありました。いまでこそ様々な趣向を凝らしたカフェがありますが、日本茶の喫茶店はとても珍しく、しかもお茶を飲む文化と金沢で土地の美術工芸品、伝統文化にライトを当てた力作の小冊子を作っていたので、興味を持っていたのですが、現地に来てなるほどと思いました。単なる理念だけでなく、地に根ざした行動だったのでした。
http://www.kagaboucha.co.jp/issyo/01info/info01.html
とにかく町並みの景観としての調和が実に美しく、江戸時代の面影はほとんど残らない元宿場町から来たものには、ちょっと羨ましく思えました。このことは翌日長町武家屋敷跡を訪れたときも同じく感じたことでした。「残して見せる」ということを強く意識していると。
翌日は朝、金沢城跡を散策し石積みを鑑賞して、朝食を取ってからホテルをチェックアウトして、武家屋敷跡に立ち寄った後、一路追分を目指しました。
途中、雪景色の北アルプスの山々の神々しかったこと。路面は乾いており、車も少なくスムーズに戻ってきました。
  
東部・湯の丸ICで上信越道を降りたあたりから、左前方に白煙がモクモクと立ち上るのが見えてきて、今年も浅間山は元気が良さそうだな〜。ほとんど雪の無い追分に四時頃到着。ベル公の大きな声に迎えられました。ベル公はキャットシッターのKさんのお世話になっていたのです。
冷え切った家を暖めるのに一晩はかかりそうです。あらら、天気予報では明日からまた***マークが。ぎりぎりセーフであったというべきか。
おいおい写真なども貼っていきますが、取り急ぎアップまで。
今年もどうぞヨロシクお願いいたします。