otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

甘味欲するお年頃

活きのいい女優さんを見るのが楽しみとなり、つい朝のテレビを見ている。朝にしては少々どたばた過ぎるきらいがあるものの・・・また川越という土地設定にも興味がある。そして朝からあんこ玉である。でも最近は我々もよる年波で以前より甘いものを食べたがる傾向にあり、朝からあんこ攻め、これはさして気にならない。サラリーマン時代の番頭N氏は夕食が夜食並みの時間で、食後に甘いものを食べる余裕はとてもなかったが、今は7時のニュースの頃が食事時間で、夜も更けてくると一口何か欲しくなるらしく、実はさっきもぜんざいを食べていた。
甘いもので思い出したが、「日和5月号」が発行された。
テーマは二輪:つまり自転車とかオートバイ。確かに二輪に冬は似合わない。気持ちよく風を切って走るのは春に限る。つい最近までママチャリ族だった私には、自転車はなくてはならない都会の生活の道具であり、真冬だろうが雨だろうが自転車を漕いで籠にものを山のように積んで走っていたが、極めて特殊な層だったなと今にして思う。三人乗りが安全に出来る自転車の開発が待たれていると先だってテレビで言っていたが、確かに自転車は子持ち主婦にとって必需品である。
さて、今回の日和文庫に載せた二冊のうち一冊は追分本ともいえる以前このブログ(3/8)でも取り上げた加藤周一『高原好日』(ちくま文庫)。
もう一冊は思わず表紙買いしてしまった『作家のおやつ』(コロナブックス)。黒蜜がたら〜りとかかったホットケーキは池波正太郎の好物で、この表紙にやられてしまって、この本を手に取ったが、中身もなかなか美味しかった。コロナブックスの作家シリーズはどれもなかなか面白い。(「犬」「猫」「食卓」)おやつに焦点を当てるという発想はなかなかユニークで、さもありなんというものから意外なものまであった。私が一番意外だったのは三島由紀夫の店にこだわらない袋入りの煎餅かな。好みのおやつに、作家の知られざる素の部分が垣間見える気がする。

作家のおやつ (コロナ・ブックス)

作家のおやつ (コロナ・ブックス)

 
今日もぽかぽか陽気の追分であった。店のストーブを点けなかったのは随分久しぶり。浅間山の南斜面の雪もだいぶ姿を消した。
桜島は噴火したようだが、浅間山は数日前火山の警戒レベルが3から2に引き下がった。二月の小噴火のことが事実と違って随分大げさに報道されていたようなので、行楽シーズンを迎えるに当たっては、警戒レベルが下がることはいいことなのかもしれない。