otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

花盛りの村へ本を

otobokecat2009-04-20

ブログ更新が遅れてしまいましたが、週末は「境内アート小布施」に参加してきました。金曜まで雨模様で今日月曜も午後から霧が巻いたことなど考えると、当日は暑いやと文句を言っていたぐらいでしたが、両日とも雨の心配なく晴れて、暖かかったことは本当に幸運だったと思います。もしもの雨のときに備えてのテントでしたが、結局日よけに大いに役立ちました。
店のほうも開け両日とも独りで店番しましたが、木金に比べて土日の方が売り上げも多く、店を閉めずに二股かけてやった甲斐があったというものです。それでも連休前のこの時期だからこそ出来たといえるでしょう。番頭N氏は土曜に片道一時間を二往復、日曜に一往復、そして今日も松本市場へ出てと、相当ハードな運転スケジュールで、さすがに明日あたりのびてしまうかもしれません……。
 
■まだ白い牛          ■準備中のクラフトエリア


そもそもアートにあまり縁がないような我々に、声をかけて下さった中村仁さんには本当に感謝しています。最初ちょっと腰が引けていたのですが、閑散期の四月半ばであったので思い切って出かけ、所変ればといったこと等いい勉強になりました。仁さんはこのイベントの主催者側のひとりでもあるのですが、一アーティストであり、ポスターのデザインも手がけ、当日は会場に白いキャンバスならぬ白い実物大の牛を置いて、みんなに好きな色でそれを塗らさせるといった試みをしていました。初日、朝早くから境内で荷降ろしをしている時、ふと振り返ったらそこに真っ白い牛がどんと置いてあるのにはたまげました。飾りかと思ったら、見る見るうちにカラフルに塗ったくられていき、再びびっくりしたものです。我々のいた境内のアート会場はなかなかユニークな空間でした。段ボールで作った即席お茶室でお茶をたてている人がいると思えば、植え込みに赤く塗った手を飾る人がいたり、ドラム音楽に合わせて糸鋸で木片から形を切り出していく人:これぞまさしく芸術だなぁと思ったりしました。美味しいパン屋さんや、インドの方のカレー屋があったりしました。日曜はバナナの叩き売りもあったとか。
小布施には意外にも本屋も古本屋も無いのだそうですが、このイベントに集まってくる地元の人々の本への興味はなかなか高く、「麦小舎&追分コロニーブック・カフェ」のテントを覗いてくださる方は沢山ありました。本棚の前で常に人が本を広げていました。声をかけてくださる方も多く、二日間で様々な新たな出会いがありました。本は季刊誌『銀花』が一番人気、若い女性に絵本が良く売れました。

我々は日帰りを二日繰り返したのですが、アーティストの方には寺に泊まり、あるいは寺の周囲でキャンプしている人も多く、また店つくりの準備や撤収の早いこと!にもびっくりでした。うーん、皆さん慣れているなぁ。それにしても寺の本堂一面に布団がひかれている様は壮観でしたよ〜。
これだけの大きなイベントを混乱もなく執り行う「小布施」という土地の持つ力は凄いなと思いました。この「境内アート」が回数を重ねているとはいえ、すでに地元に浸透しているイベントであると実感しました。年々回を重ねるうちに試行錯誤で落ち着いてきたのでしょうが。栗と北斎で有名な小布施ですが、春の苗市を拡大して行われてきた「境内アート」は、観光客のためというよりも春の訪れを喜ぶ地元の人の為のイベントなのでしょう。寺やその檀家さん、役場の方が一致団結してこのアートのほかにもクラフトコーナー、苗市、骨董市と盛りだくさんの一大イベントを行っていることをちょっと羨やましく思ったことでした。
ともかく今シーズンの初めに「境内アート小布施」に出られたことは、いい船出となったといえると思います。小布施で店のチラシも沢山配り、早速春のイベントへのお申し込みも頂きました。小布施の皆様、ご来店いただいた皆様有難うございました。そして、最後になりましたが、一緒に組んでくださったチーム麦のお二人にも深く感謝いたします。賞味期限の無い「本」と違って、生物を扱うという意味でも準備等気を使われたことと思います。本運びまで手伝わせてしまって…。有難うございました。
いよいよ今週末から「麦小舎」開店です!北軽方面へお越しの節はどうぞ♪

◆永楽屋ガーデン;岡田さんも小布施へ顔を出してくださり、麦小舎さんとも意気投合していました。土に関する商売といい、冬にスキーに関わっている点でも共通項も多いのでした。ブログに早速取り上げられています。カラフルな牛と草むらの手の写真もちゃんとあります。 
http://eilakuya.exblog.jp/i7/