otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

きのこと猪と雨

■昨日の乾いた秋空
ここ数日、林を歩いてもとても乾燥していて、一層青いどんぐりや大人になれなかったチビ栗のイガなどの落果が進んでいるように感じ、台風で痛い目に合った二年前を思えば、台風も来ず晴天続きなのは平穏で嬉しいけれど、森の為には雨も降らないとなぁと思っていたところでした。雨は森の恵です。都会のように排水溝へ流れていってしまうのと違い、ここでは地面に入って行きますから。
昨晩寝床の中で久々に雨音を耳にして、普段だったら週末の雨か!とがっくりするところ、ちょっと嬉しく思ったことでした。週末に見える方がたにはごめんなさい。(でも明日は晴れるようなのでご勘弁。)秋に湿度が気になる理由はやはり「キノコ」です。夏の間結構見られていたキノコが最近さっぱり見当たりません。もっとも、キノコ祭(10/11)開催関係者にとってはキノコの生え具合よりも、新型インフルエンザ流行が気になるところでしょうが。準備していても、中止になったりすると・・・。大事な追分二大イベントの一つなのです。
キノコ祭りに提供されるキノコ汁はキノコや芋や豆腐がごろごろ入って毎年大変好評ですが、キノコ汁に使うキノコは、相当な量を必要として、村の人が何回も山に入って集めてくるということです。何しろキノコは煮ると小さくなるので。
そこでちょっと提案。この際、キノコ汁を牡丹鍋に変えてはどうでしょう??最近増えてます、イノシシ。それはそうとミミズの好きなイノシシもこの雨を喜んでいるかもしれません。とにかく山には雨は必要です。キノコ汁にしても牡丹鍋にしても、とにかくインフルエンザの流行がひどくならないことを祈ります。
村の数少ない喫茶店「ごんざ」さんがご家族の都合で閉店中ということもあってか、お天気の具合からか、今日は喫茶の利用が相次ぎ、お断りしてしまった方もありました、申し訳ありません。混み合うことは、滅多にないのですが。
いつもお一人でみえ店の奥の席で、ミステリーと珈琲を楽しまれているご婦人が、あまりに寒いのでびっくりしているとおっしゃってました。我々はむしろこの寒さに慣れっこになっているのですが、確かにここ数日の追分の最低気温は10度を下回っており、最高気温が20度行かないという状態です。東京の最低が20度と言ってましたから、もうここの気温は「下の下」ということになります。そろそろストーブの薪の調達なども心配する時期となりました。秋の高い空、光る風に浮かれていると、冬はどかんとやってきます。アリとキリギリス・・・。
寿美屋の雪子おばさんが、店の前を通ったら「プルーンのジャムができたよ」と声をかけてくれました。ここのプルーンジャムは天下一品です。春からイチゴ、桃、ブルーベリー、アンズときて、プルーン。そして最後が林檎ジャムです。雪子おばさんは毎朝青果市場へ出かけて、ジャムに使う果物や店頭で売る野菜や果物を仕入れてきています。夏は別荘のお客さんが桃や葡萄、これからは林檎をお土産に箱で買って行きます。

◆過去に遡って、小布施行を半分だけ書きました。→鈍行列車の旅【小布施行】9/4です。
◆定期購読している光文社「本が好き!」10月号が届き、年内で休刊が決まった旨のお知らせが巻末に載っていました。160ページもある読み応えのある冊子なのにとても残念です。ナンダロウさんの「本町通りを歩こう」を愛読していたのですが。