otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

再飛来

電話で実家の母と話していたら、北の窓のすぐ外でひらひら先日撮り逃したアサギマダラが飛んでいるのが目に入り、あっと思う間も無く視界から消えてしまった。なんだまたかと思ったら、なんと今度は南の窓べを飛んでいるではないか。母に「悪いけど蝶が飛んでいるから電話切るね」と言ったところ「花蝶の写真を撮っている間にウルシにかぶれて散々な目にあったばかりだというのに、貴女も懲りないわね」と呆れられた。
カメラを持ってぞうりを引っ掛けてベランダに出てみると、まるでそれを待っていたかのようにまた、ひらり〜ひらり〜と舞い始め、私を誘導するかのごとく、庭の北側の先日写真を撮りそこなった場所まで飛んで行き、やおら低木に止まって羽を広げた。前回に懲りて用心深く遠くから望遠でまず撮って、だんだん近づいて撮るうちにやがて羽を閉じてしまったが、でもしばらくじっとしていてくれて、お陰で何枚もシャッターをきれた。近くで見ると胴体の白い点々模様まででよく見えた。庭にアサギマダラが好みそうな花は咲いていないし、またもや一匹だけで一たいどうなっているのやら。ただ思い当たるのは、このあたりには、池や小川などの水辺が無く、私が東側の花鉢が並んでいるあたりに毎朝水を撒くので、もしかするとそれを目当てに給水に来るのかも知れない。昨年のオオムラサキも同じ場所に来ていたこともあり、蝶を呼び寄せる「何か」がこの一角にあるらしい。沢山写真を撮らせてもらったお礼に、散水しておいた。

追っかけてみてわかったが、アサギマダラはあまり羽ばたかないで実に優雅に飛ぶ。
この蝶にはマーキングはされていなかった。ものの本によると、白いタオルを振り回すと容易に呼べるとかで、マーキングする人はこれで捕まえられるとか。捕まえる気はさらさらないけれども、もしもう一回チャンスがあったら、白いタオルを振り回してみたいものだ。本当に来るのかしら。
勿論、母には再度電話をかけて平謝り。
でも蝶の出現にはなにか魔力があってひきつけられるのだ。とくに大きな蝶や大型の蜻蛉;ヤンマには。チャンスを与えてくれたことに感謝!