otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

新学期の始まり

otobokecat2009-09-07

■←チョウセンゴミシの実が色づきました
今週月曜は、ほぼ二ヶ月ぶりの東京行でした。インターチェンジ付近の日向ではもう黄葉が少し始まっていました。ここのところ朝晩冷え込んでおり、10度近くまで下ったこともあったのです。また長野県に近づく台風も今のところ少ないため、林は乾いてきて、木々の枝の張りもだいぶ衰えているように見えます。そんなくたびれ気味の山間を下っていくと、やがて水田の明るい黄色が見えてきました。窓外の関東平野にはもう秋だなあと思ったものの、いざ東京に降り立ったら、まだまだ我々には暑く感じました。思わず首に巻いていたスカーフを外してから、持ち込んだ荷物を汗掻きつつ、カートで運び上げました。まだ半袖のほうが良かったかも知れませんね。
車を駐車場に置いて、久しぶりに神保町を歩いてみると、本屋のある側の歩道はすっぽりと片陰となっていて、やはり夏はもう去ってしまったのだなと感じました。本屋の店頭を冷やかすのもだいぶ楽な季節となりました。
久しぶりの市場で、ご無沙汰していた本屋さん方にご挨拶など。「ひさしぶりだね」と声をかけてくださる方がいることは本当に有り難いです。市場はあいにく荷が少なくてあまり欲しい山があまりありませんでしたが、なんとか精度のいい児童書の束を買うことができました。秋は古本イベントが多く、どの本屋も今は自分の店の在庫を充実させるのに懸命な時期でもあり、仕方が無いのかもしれません。海ねこさんから注文しておいた本を受けとって、少しおしゃべり;8月に期間限定で店を出したときの話など。古本の世界は男の人が多く、数少ない同姓の同業者です。ちょっとした話もいろいろ参考になります。市場は本の売買の場ですが、古書店主たちの顔合わせの場、情報交換の場にもなっているのです。
荷が少ないということは、早く終わるということで、日暮れが早くなったとはいえ、まだ明るいうちに出立できました。久しぶり、そして小布施へ行った後の月曜日だったので、これくらいがちょうどいいボリュームだったかもしれません。
またこれからは通常通り、月に二、三回月曜日に東京市場へ出向く生活が始まります。夏の無休期間は漫然と日が過ぎ、曜日の感覚がほとんど無くなっていましたが、これからはこの東京行きのスケジュールがカレンダーにリズムを作ってくれるでしょう。

■店の東側のナツツバキの根元に植栽されているアサマフウロ
 ガーデナー岡田さんの目論見どおり一年目からよく咲きました。