otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

収穫の秋

otobokecat2009-10-22

前々回のブログの写真に何かお気づきの点は?
黄色いボケの実の隣にすましているのは、そうあの野良かぼちゃです。(9月28日のブログで取り上げました。)
結局あのときからサイズ、形は変わらず、ついに膨らまないままでした。何時収穫していいのやら気になりつつ放っておいたのですが、ふと気がつくと葉はすべて枯れ、何時の間にかツルも根とは離れていました。つまり自然に落果したというわけです。恐る恐るへその緒がついたままのかぼちゃを地面から取り上げて見たら、地面に接したところが黄色く熟したように変色していましたが、熟れ過ぎて朽ちた様子は無く、外見は今のところ売っているのと同じく硬い表皮に覆われています。正真正銘の地元産の完熟かぼちゃです。
とても包丁を入れられず、深緑の買ってきた本物のかぼちゃと、橙色の偽者陶器と木製のかぼちゃとともにブックカフェの籠にちんまりと収まりました。さて、何時までこのままにしておくか?が当面の課題です。
ハロウィーンがいつの間にか日本に上陸しているらしく、この迎合主義はどうなんだか・・・と思う私ですが、この時期は確かにかぼちゃの収穫の時期であることは間違いないようです。かぼちゃのあの暖かみのあるオレンジかかった黄色が、風が冷たく感じられるこの時期に求められるのは否めません。日本でも冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かないと言われていますが、かぼちゃはあまり人気のある食材ではなかったように思いますが、ハロウィーンのおかげで、かぼちゃが人気食材になったといえるかも知れません。かぼちゃは確かに栄養的にも今の時期に普及するに越したことは無く、バレンタインデーのチョコ騒動よりは役に立っているのかも知れませんが、「トリック オア トリート」まで住宅街で行うのは行き過ぎでは無いでしょうか??
 
信濃毎日新聞などに折り込みになる「週刊さくだいら」の特集:読書の秋に当店が載りました。ライターのYサンが丁寧な取材をしてくださって、有難うございました。早速!店に佐久地域からきていただいた方が見えました。国道18号線を良く通る方でも、追分宿に入る人は案外少なく、紹介記事を見て頂くことで、近くに来たので寄って見たとか、以前から気にはなっていたけれど、入り損ねていたという方が、営業時間や様子がわかり安心して来て頂いたりというわけで、いい機会を与えて頂き、有難いことです。燈火親しむ頃、あなたは何を読みますか?
■昨晩読んだ本
さがしもの (新潮文庫)『さがしもの』角田光代新潮文庫
本にまつわる9話が入った短編集。解説は角田光代氏の古本師匠である岡崎武志氏。
本好きな角田光代ならではの物語で、どれも凄く面白かったけれど、帯に「全国学図書館協議会篇・集団読書テキスト」と書いてあるのにはちょっとびっくり。うーん大丈夫なのか、これを学校でみんなで読んで。本がモチーフだからと言うことだけで選定されたのでは?むしろこっそり蒲団に入って密やかに読むのがぴったりの話ばかりだと私は思うけどな・・・。
この中に出てくるさまざまな本屋や古書店主の記述なども、今となっては興味深く読みました。