otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

星のにじむ風の夜

この村ではたいがい火曜日は時が止まっているのですが、今朝はちょっとざわついています。いえ、事件が起きた訳ではなく、風がけっこう吹いているのです。一晩でかなり落葉しました。そして風景が一変しました。まだ吹いています。

昨晩中風が吹きあれていて、風の音が気になってつい夜更かしをしてしまったのでした。
夜中にソウだ「オリオン座流星群だ!」と思い立ち、恐る恐る部屋の電気をすべて消して、漆黒の闇に足を踏み出しました。23日ぐらいまで深夜から早朝にかけてオリオン座あたりで流星群が見られるというのです。
(余談:夕食のとき、多ければ一時間に50個ほど見られるかもとテレビで聞いたとたん、えっそんなに見られるの?と感激した単純な女:私と、単純計算で一分に1個みえるかというのは多くは無いとN氏。夫婦の見解の相違とはこんなもんです。)
流星群という言葉の響きに魅力を感じて、闇夜に踏み出しては見たものの、屋外は木が風にいたぶられて、むしろ台風18号の時よりもうねりを感じる有様。ピーんと空気の張り詰めた晩秋の深夜の空を思い描いていたのに、風はちょっと生ぬるく、木をゆする風音があまりに大きくて怖いぐらい。これでは動物が辺りにいてもまったく気配もわからず、そのことの恐怖で身を硬くしながら、夜空を眺めていました。イノシシにぶつかられたらどうしよう、アライグマにシャツの裾を引っ張られたら・・・、野良猫に擦り寄られたら…と。
星は相当な数が見えましたが、こんな風の日に空を見上げたことがなかったのですが、星の貼り付いた空が風でゆるぐように見え、星の瞬きがぶれるように見えたのは、私が風におびえていたからでしょうか?
玄関から10歩ほど出たところで、5分ほど見上げていて、ひとつも流れ星は見られず、あっと思ったら、頭上を飛行機らしき灯りが緩やかに横切って行き、わずかな時間で今夜はだめだと諦めて引っ込みました。風はずっと吹いていました。コナラのどんぐりがバシバシと屋根に落ちてきました。実は流星のかけらの末裔の音だったりして。そんなわけはありませんね。(妄想)

・・・こんな風の日は、動物も出歩かないかと思いつつ、眠りにつきました・・・。