otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

本屋日和

こんなことなら、もう後一週間ほどねこ達に居て貰うのだったと、ちょっと後悔している今日この頃、昨日今日と小雨が降っています。今日はそのうえに風も結構吹き、木にしがみついている枯れ葉はごくわずかとなりました。地面には褐色の落ち葉が積もっています。気温は5℃。確かに寒いけれど、雨が降ると言うことは、まだそこそこの寒さだと言うわけですが、この台詞でたいていの人は引いてしまいますナ。

「ちいさなかがくのとも」に『おちばのふとん』↑(36号)がありますが、今あたりはまさしくこの絵本の如しです。紅葉していた葉も、黄葉していた葉も地面に落ちたらみな褐色に。
葉を落とした木は一見すでに眠っているように見えますが、葉を落として身軽になった分、今こそ地下の部分が活発に成長しているのだとか。春先には魔術のように、一気に枝から葉や花を繰り出してみせるためにも、半年間も眠ってはおられませんね。そう思うと、この雨もまた雪も木々のためには意味があるのだと思いなおし、それでは人間はこういう日は室内で少しゆっくりとするかと。もっとも我々は、からっぽの本棚を前に、そんなのんびりしている場合では無いのですが・・・。
霧雨が降っていて正直文庫も出せず、一段とひっそりとした金曜日、当店の常連客であるSさんがひょっこりと寄ってくださり、少しお喋りさせていただいた後我々は仕事に戻り、Sさんはじっくり店内で本と戯れておられました。こんなゆっくり出来たのは久しぶりですと笑顔で帰られ、そうだ、今日のような日はまさしく本屋日和だなと思いました。
■新着新刊本
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川の道 キャット・ウォッチング 1 なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?