otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

再認識


今日は「絵本の森美術館」で「ロングセラー絵本の再発見」と題して、吉田新一さんのお話があるので出かけてきました。これもまた「本のまち・軽井沢」の立ち上げ企画の一環でもありますが、開館20周年となる絵本の森美術館で毎年行われている絵本サロンの第八回目の催し物でもありました。吉田新一さんは大学で教鞭をとられた一方、欧米の絵本研究家としても有名な方で、その膨大な蔵書は絵本の森美術館で一部文庫として保管されています。
車検が終わった車利用でも良かったけれど、道路の渋滞も心配なくなって来たので、美術館バスを使って行く事にしました。
往路はサクラが色づき始めている浅間神社前から12:06発のバスに乗り、復路は16:20「絵本の森美術館」前から乗ると、ちょうどいい按配に行ってこられます。一日利用券700円も、さすがに今はちゃんと利用できます。案の定道は空いていて、定刻に運行していました。(夏季は一時間遅れということさえあったようです。こうなると時刻表の意味がなくなります)車内は空いていて、発地あたりからは浅間山もばっちり見えて快適でした。バスのことをあれこれ書くと長くなりますので今日はやめておきましょう。
サロンが始まる前の時間を使って、展示室の「絵本のふるさと 歴史めぐり」を見てきました。(この展示はあさって10月4日迄です。)
やはり原画は迫力が違いますね。個人的にはロバート・マックロスキーの『子どもの暮らし』(1943)の猫が川で空き箱に乗って漂流しているシーンの墨一色の原画などは、鳥肌モノでした。
バーナデット・ワッツの「おじいさんの小さな庭」の原画の色のきれいなこと!
ガラスケースの中の古典と呼ばれる本には、どれも時代を経てきた貫禄がみなぎっていました。今まで残ってきた本には残ってきた理由があります。
ポール・スミザー監修のガーデンは、早春に行った頃とはうってかわって鬱蒼と生い茂っていました。。少々伸びすぎたシュウメイギクやおみなえしが、最後の一瞬まだ諦めないという執念さえ感じられる輝きを放って、咲き乱れていました。
おじいさんの小さな庭サリーのこけももつみ (大型絵本)ワイルドスミスのABC (ブライアン・ワイルドスミス作品選)

■絵本サロンの様子は次回〜

《追分のお知らせ》
・蕎麦処『生成』は9/23をもって閉店されました。
・煙草店:亀田屋は店主体調不良にて、現在お休み中です。
・われらが「ホンモノ市」の看板が油屋旅館入り口に設置されました。