otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

時雨れあり

今年も小布施の「境内アート+苗市」に参加しました。土曜は雨のマークがついていましたが、直前では一時雨の可能性になり、追分ではパラりと時雨程度。小布施はもう少し降った様ですが。昨年は満開のサクラにまさかの雪が積もり、凄い状態の中での開催で、それを経験するとちょっとやそっとのことでは動じなくなりました。
今まで、北軽井沢の麦小舎さんの喫茶とタッグを組んでブック・カフェというわけでの参加でしたので、一日目は車に荷物満載で二人で出かけ、設営後番頭は店に戻り、店を開け、夕方本は置かせていただき帰りは私の身ひとつ麦小舎さんの車に便乗して帰ってきたりしていました。二日目は番頭担当でした。今年は単独参加だったので、わたしが一人で行って運転から、設営、販売まで一人でできればいいのですが、さすがにそれも自信なく、荷造りだけ手伝い、番頭N氏に両日とも小布施行きは任せてしまいました。早起きが苦手の番頭をたたき起こして、珈琲ポットと朝食のパンの入った籠を持たせて朝6時半に送り出しましたが、春の訪れを感じさせる市は、なんとなくそわそわ、わくわくして、お店も沢山出て楽しいのですが、その場に立てない寂しさはありました。

震災以降の店頭は静かなので、これなら店を閉めて一緒に出かければよかったかとも思いましたが、わざわざ電話で事前に開店を確認して来られる方あり、たまーにふっと来られる常連のお客様数組、買取の相談の電話に、それからこの16日は堀多恵子さんの一周忌でしたので、高原文庫での偲ぶ会帰りのお客様もあり、開けていて良かったと思い直しました。週4日しかも12−17:00と言う短時間開店ですから、せめてもその時間は必ず開けて置くようにしなくては、呆れてしまいます。その甲斐あって、この日も新たな出会いがあり、お客さまと少しお話ができるのも静かな季節ならではです。
若い頃に福永武彦にのめりこんでいたと言うお客様に1979年頃の追分での福永武彦の話をしたら、とても感激してくださいました。福永の別荘をお教えしたら、写真を撮ってご機嫌でお帰りになりました。
谷根千不忍ブックストリート一箱古本市にも参加されているというお客様も見えて、明日はナンダロウさんのトークがあるのもご存知で、小布施の境内アートに行かれる由。店内をじっくりと見ていただき感謝です。
当店は立ち読み、すわり読みOKですから。

常連のお一人が岸田衿子さんが12日に亡くなっていたということを教えてくださいました。岸田今日子さん・衿子さん姉妹は、北軽井沢のシンボルのような二人でしたが、ついにお二人とも高原でお見かけすることはかなわなくなってしまったのですね。麦小舎さんのFOREST&MEの最新号4号が岸田衿子さんの特集でしたが、取材も今となっては貴重なラストチャンスと言うことになりましたね。
かばくん (こどものとも絵本)ソナチネの木

草色の切符を買って森のはるなつあきふゆ―オシギッパのもりでみつけた (えほんはともだち)