otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

雨の中を歩こう会

otobokecat2011-06-01

震災の後ということもあって延期となっていた{第二回信濃追分歩こう会」が行われました。雨天になる可能性も大きく気温も低い中でしたが、予定を上回る23名の参加がありました。通常ドタキャンもあって減るのですが、今回は悪天に関わらず当日に増えました。感謝。
この日はいまや長老格である荒井猛さん(79)に貴重な追分村のお話が伺えるとあって、おそらくど平日の水曜日に関わらず23人も参集したのでした。13:00曇天の下コロニー駐車場よりスタート。油屋旅館付近で、昭和12年の火災の話を伺い、本陣跡では現在堀記念館前に移築してある本陣の裏門のことなど。その後、古さでは村一番とも言われる別荘前を通り、蔦屋さんの家を見せていただきましたが、入り口の屋号の一枚看板はざっと600年の歴史を経たものとのことで、いつもあまり気にせず前を通っているので、改めてしみじみと見てしまいました。
中には外からは思いも寄らぬいぶし銀のような世界が広がっていました。今の時代に合わせて改造はしてあるものの、歳月によって磨きあげられてきた光沢がそこにはありました。土間を入ると自在鍵の跡がかつての家の中心であった囲炉裏の在り処を示していました。急な階段を上がると、ぐるっと回廊がついています。囲炉裏のあったところは吹き抜けのようになっていて、天井裏を含めると三階建てのように見えました。蔦屋さんも柳屋と同じく五間間口でした。かつての煙抜きに今は明り取りの為の透いた瓦が入っていて、見上げるとそこから明かりが差し込んでいて、居合わせた23人もの人が不思議ととみな寡黙になりました。古い建物はそこに立っているだけでオーラを放っていました。
次に村の入り口にある「枡形の茶屋」も見せていただきました。
冷たい雨も降りしきるので、公民館に移動して暖かい部屋でお話しを伺いました。この日のおやつは追分に今春できたタイヤキ佐藤さんに焼き立てを出前してもらいました。
(私とだーちゃさんの奥さんは飲食店組合の寄り合いに中座しました。15:00〜)
夜は有志で懇親会を蕎麦処「ささくら」さんで。奥を貸切り山菜てんぷら、刺身、豆腐で一杯やってから最後に蕎麦をすすって解散。まさしく追分満喫デーでした。荒井さん最後までお付き合いいただき有難うございました。
次回はまた曜日を変えて行う予定です。
前回は「雪原を歩こう会」で、今回は「雨のなかを歩こう会」。次回は秋の開催を予定していますが、さて何の中を歩きましょう??
■この白い藤の花↑はどこに咲いているでしょう?