otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

山の恵みの入った箱

東北大震災の発生の翌日、長野県北部の栄村でも大きな地震が起こり、家屋や田畑に大きな被害が出ました。亡くなった方の数が東北のほうが甚大で、被害も広範囲で、放射能の問題も追い討ちをかけ、栄村の被害はかすんでしまい、ほとんど報道もされていません。このたび出た県の補正予算を聞くと栄村復興、自然エネルギー等に関する予算の全体に対する比率は高く、国の支援は期待できないとあって、長野県にとってはこれは優先的解決すべき問題です。
人的被害が少なかったからと言って、放置されて良いはずがありません。特に過疎化の進む中山間地域の自然災害は、住民の立ち上がる力が微かであり、再興は援助なくしてはできません。
しかし県内で起こった災害でも、今までなかなか支援するべき手段が見当たらなかったのですが、知り合いに栄村復興のボランティアをしている人がおり、山菜セットを購入することで、栄村に直接支援できるルートがあると教えてもらって、早速申し込み、本日山菜と野菜の入った箱が栄村の八百屋さんから届きました。
早速開けてみるとワラビには、アク抜きの仕方を書いた紙と灰が付いていました。ネマガリダケはちくわや油あげと焚いてみるとご近所のAさんが調理を担当してくれました。アスパラはベーコンと炒めて食べてしまいました。土地の恵みです。
山で収穫して、宅急便で発送するという手間は地元のお年寄りがやってくださったようです。東北でも救い出した魚のワケアリ缶詰が、デパートでよく売れているらしいです。少しばかり高くついても、美味しくいただけて少しでも寄付につながるなら一石二鳥です。資金だけではなく、雇用もまた復刻の鍵のひとつです。東北にしても、栄村にしても、自然から受けた災害でも、まずその自然から恵みを受けていると言う構図。これは生き方の原点のように思います。
地震から100日が経過する中で、被災地とそれ以外のところの温度差は増すばかり。一方東京の展示会から戻ったアトリエ多一の宮田さんは、東京銀座の静けさが異様なほどだったと。。。
こんな時こそ、少しずつ元気を取り戻すための活動をしていきたいと思います。今は忘れない事こそもっとも大事。

軽井沢でさえ昨日は29度まで行きました。今日もそのあたりまで。被災地にも暑い夏がやってきます。
今日は上高地で土砂災害がおきてしまい700人が孤立中。でも上高地のホテルへ分散して何とか落ち着いた由。亡くなった方は出すず、それだけが幸いでしたが、牙をむくことも、恵みをもたらすこともあるのが自然だと、日々思い知らされます。しかしそのことさえも、意識しない人も多いのでは?

■栄村より山菜取り寄せ募金に興味のある方は、メールでご連絡下さい。別途要領をお送りします。
   →tenzin@highway.ne.jp
7月まで山菜は収穫できるそうですよ。