otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

大晦日だ!

油やオープンを間近にして、いろいろあります。

眠っていた建物が、日一日と徐々に目覚めていくのを目の当たりにできるのは、この油やのお守という仕事をしている者の何よりの醍醐味です。指揮者のいないオーケストラとでも言いましょうか。みな自分のパートの音だしを黙々とやっています。人声だったり、のこぎりだったり、掃除機だったり・・・。
沙庭では中村仁が、一進では宮田和雄が、この二人は小布施の境内アートのプランナー20・21日に境内アートを終えたばかりです。猫町珈琲店ギャラリーでは、坂東寛司・荒川千尋が、スタジオトリコでは京都の展示から戻った木村直人・赤塚理恵が、北上古盤堂では藤村さんが。みな、ただひたすらに27日目指して頑張っています。必殺仕掛け人のよう?見事な分業です。
太陽光パネルの工事の方、ドアの鍵つけ、回廊の廊下のペンキ塗り、宿泊の準備スタッフF。と裏方さんも出たり入ったりしています。
そして、今期は蝙蝠のスペースに志村さんがインスタレーションを行っています。昨年は素材は羊毛、今年は和紙です。だいぶできてきました。とても不思議な空間が湧き出てきています。
本当にここは磁場なんだな!と思う瞬間が詰まった日々です。

一方、ひどくがっかりすることもありました。
県に申請していた「元気づくり支援金」の応募の落選が決まったのです。番頭とメンバーが、知恵を出し合って冬の間打ち合わせを重ねて作り上げた申請書でした。昨年は通りましたし、趣旨を理解していただいていると思って、さらなるバージョンアップを目指したものでした。
このプランには軽井沢の地を文化的なことで活性化させるための仕掛けが詰まったものでしたが、急にはしごを外されてしまった感じです。今一番、ゴールデンウイークを前に、あらゆる準備で盛り上がっている時、その矢先に突き付けられた「否」が、しかもたった一枚の手紙で通知され、特に申請書つくりで苦心していた番頭は、相当なショックを受けています。
コツコツと作ってきた「本のまち・軽井沢」では、ようやく連携して活動ができるようになってきたところでしたので、本当に残念です。
昨日一日で多くの激励のメールが届きました。有難いことです。皆さん、今は多忙なことを知って、静かにメールを送ってくださいました。これが電話だったりしたら、また対応でくたびれてしまうわけですが。メールのいいところ。

今はなんとか、この悔しささえも活かしたいという思いがあります。満開の辛夷に季節はずれの雪が積もり、一夜にして褐色→に枯れてしまったという出来事が、今はとても象徴的です。
なにしろ辛夷は町の花なんですから。

ただ今は黙々と目の前の課題を頑張るしかありません。落ち込んでいる暇もなし!あと一日で軽井沢2013がはじまります。ここが我々の正月だなと、ふと思いました。
さて地上では、日々緑の魔法がかけられていきます。
前を向いて歩いて行こう!

皆様、どうか今年もよろしくお願いします。