otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

漆黒の闇体験

文化磁場油やの宿泊部の6月15日は、今期始まって初の満室でした。2人x3部屋の一般のお客様、ギャラリー展示中のの作家さん3組、そのご友人一行。
一部屋も空きがなく、準備している寝具もすべて使用ということは、受け入れる側は結構緊張します。
そんな夜にかぎり、事件は起こりました。

夜中の二時(16日)に携帯電話がなり、滞在中の方が「電気が点かないのです」とのこと。すわまたまた、ブレーカーが落ちたのかと思いました。「すぐ行きます」と返事をして、自宅の部屋の電気を付けようとしたら、あらま、我が家も電気が点かない、つまり停電です。窓から外も真っ暗。慌てて、着替えてろうそくや懐中電灯をかき集めて、車で油やへ。雨がじゃんじゃん降っていました。携帯電話と車がなかったらと思うと、ぞっとしました。
(実は15日の晩は、DJイベントの最中に廊下が雨漏りして、一騒ぎあったばかり。)
着いてみるとひっそりで、ほとんどの方は、何も気がつかないままお休みなられているようで、ほっとしました。この時点では、あちこちの非常口の誘導灯がぼーっと緑の光を灯していました。早速ろうそくを数本つけて、廊下において、部屋から出てきた方にすぐ説明ができるように、準備しました。
一時間経過。やがて、一つふたつと非常灯が緑の明かりが消えて行き、ろうそく以外は真っ暗闇となりました。
二時間経過。一人二人、お手洗に起きた方にご連絡をしました。それにしてもトイレはつかえて良かった!
まだ停電は解除せず、うっすら障子の外が白んできました。早起き鳥も騒ぎ始めてきました。
番頭と二人で、柘植の間で仮眠を取りながら、停電解除を待ちました。おきてるのなら、サッカーが見られたのに!!、でも停電では・・・。
4時半頃かようやく電気が点いて、やっと解放されたかと思いきや、一瞬でまた消えて、結局、通電したのは7時頃でした。とっくに朝!でした。

ご連絡がなければ、寝こけていて全く知らずじまい、個人ならばそれでもかまわないところですが、宿をやっている以上、そうもいきません。教えていただき本当に助かりました。知人には暗がりで階段から落ちて頭を打った方もいたとか。それぐらい真っ暗だったのです。
落雷も、地震もなく、突然の停電しかも6時間。(実際は1時台からだったとか)飲食店をやっている方の冷凍庫や、タイマーをかけている人など、深刻な影響が多々出たのでは?とお察しします。送電線の不具合?だったとのこと。
中部電力には電話して、今後こういうことがあったら、電話を一本入れていただきたいと直訴しました。電力に頼っている日常、昼間ならともかく、8時くらいからの8時間は、おてんとう様の力も拝借できずしかもこの日は雨で、月や星の力もなく、本当に「闇」でした。
無事に朝が来て、本当に太陽を拝みましたよ。これが自然災害のなかでおきればどんなに恐怖であったかと。
備えなければと思いましたことでした。