otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

白い花咲く里

otobokecat2013-06-22

会議会議の日々です。
馬子唄道中が7月28日にあり、隣組によるその準備が7月に入ると始まりますので、その上に立つ人への通達が必要なのです。その上、交通安全協会の仕事、日赤奉仕団の仕事と、あれこれあります。
こちらに来て隣組という互助のシステムがあることに驚かされました。都会ではせいぜい回覧板くらいのものですが、ここでは清掃活動、募金活動、祭りへの協力、そこに災害時に備えて独居老人の方々への支援の準備など。どこでも抱える同じ問題である「進む高齢化」。何かあった時に、弱者を支援しなくてはならぬというものです。
ただ、この軽井沢という特殊な地域では、その災害がいつ起きるかによって、簡単な手順では済まされません。夏7月〜9月は別荘客、週末は町内に観光客が多く入ってきています。一方、平日の昼間だとほとんどの家庭で、家族はバラバラなところで生活しています。というわけで、とうていマニュアル通りの動きができません。
個人情報の保護により、家庭の構成は公にはされませんから、そこをこじ開けていかないと、防災マップも作れません。
住民も隣組に入っている人もいれば、入っていない人もいる。大きな災害時ともなれば、差別なく人を助けなくてはなりませんし、まず第一に自分の身は自分で守る、自分がまず逃げるということも東北の経験から大事だということが判明しました。高齢な人ほどほごが必要かというと、そうも一概に言えません。障害者、障害者を抱える家族、体が不自由な人、その家族、病気の人、乳飲み子、守られるべき人は多種多様ですが、助ける側の健常者はむしろ都会ほど多くはない。だれだれのことはだれだれが助けるという図式を作れば、それに頼る人、それが負担になる若い人がでる。それが嫌で隣組に入らないということになります。
地図に記すだけでも、承諾の印をもらいに行かなくてはなりません、一方、地図を作製する側も、見聞きした個人情報を漏えいでしてはならぬという、誓いの判を押さなくてはならぬ。がんじがらめです。
何かあった時に、はたして臨機応変に動くとができるのか??
人間社会は、こんな混迷なことに右往左往。でも自然界は悩むことなく時を刻んで、今は様々な白い花が咲いています。サワフタギ、ドウダンつつじ、ニセアカシアが終わり、今はヤマボウシが盛りです。
山桑の実も熟してきました。
雨も結構降りましたが、水不足はあまり解消されていません。