otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

漂う水分

昨日午後からずっと雨が降っていました。夜分は結構激しく、夜中も雨が屋根を叩いていました。天気予報には「雪だるま」もちらりと見えていたけれど、雨音を聞きながら、氷雨のままで行きそうだと、蒲団の中で思っていました。
むしろその雨で、地上の雪は一応消えました。
が、あたりは霧です。
春の水分が天と地の間に漂っている感じです。
寒さに気を取られている間に、路肩の緑や常緑樹の緑が日に日に綺麗になっていくようです。霧の中で緑が光っています。
次に太陽が姿を見せるときには、一気にその緑が増殖するに違いありません。
寒いと言ってぼやいているのは人間ばかり、自然はすでに闘いが始まっているように見えます。

高木が芽吹くまでの数週間は、地面組が活躍します。
おそるおそる、雪の消えたカタクリの叢を見に行ってみようかな。

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そこには、凛とした姿のカタクリがありました。
何事もなかったように、きれいに花びらをそっくり返らせていました。