otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

平年並みの有難さ

こちんこちんに凍てついた追分ですが、今日は今年最初の開店日です。
正月明けだし、連休中に天気は崩れそうだし、ひとりも暖簾をくぐってくださらないかもと思っていましたが、ぼちぼち来店者はあり、有難いです。

このところ暖かだった気温も徐々に平年並みになりつつあります。なまじ暖かい師走だったので、この寒さが一層正月ボケの体に堪えます。加齢も無関係ではないでしょうが。

この平年並みとは案外大事なことのようです。
特に、農業関係者や屋外の仕事をしている人にとっては、降る雪にはしっかり降ってもらい、寒さもしっかりあるべき時に寒くないと、水分や害虫の発生、芽吹きのタイミングなどが狂って、春からの仕事に差し支えるということです。

午前中、店を開ける前に、連休を前に清掃工場へごみを運んだりしたのですが、追分より東側は霧氷がとてもきれいでした。場所によっては道路も真っ白でした。
おなじ町内でも案外違うものです。
群馬側から漂ってくる空気中の水分が樹々につくのでしょう。霧の発生率や、雷雨の回数も借宿から東と追分(西端)は案外違います。川の存在も影響があるかもしれないですね。

予報では成人の日がまたしても悪天になるかもしれないとのこと、これはちょっと気の毒ですね。
どうも成人の日は天気が悪い傾向があり、この恒例は困ります。
そうでなくても大人社会はますます生きにくくなっているというのに、せめてその入り口のお祝いの日には好天をプレゼントしたいと思いますが。「ハレ」の日は大事にしたいですね。

ここから春までは、週末;土日と祝日を開店日とさせていただきます。
天候が著しく悪いときは臨時にお休みにするかもしれませんが、そういう番狂わせがあまりないことを希望します。

今日は開店早々宮城県の方から電話で本のお問い合わせがあり、インターネットをやらないその方は、友人に正月にネットで探求本を当店で持っていることを調べてもらい、以来ずっと店に電話をかけ続けていらしたとか。
そして今日ようやく電話がつながったとのこと、こちらは平謝り、さぞご立腹かとおもいきや、通じてよかったと喜んでおられて恐縮してしまいました。あきらめなくてよかったと。

そしてそのご本は幸い在庫があり、ご購入いただけるとのことです。
スズキコージさんの本で、案外珍しい本ですが、今まで買い手がつかなくて、長くネットに掲載されていた本なのですが、本当に欲しい方に買っていただけることになってこちらも嬉しいです。

珍しい本は高い値段をつけることになるので、なかなか売れないこともありますが、時間を経て買主が現れてくださると、ほっとします。

昨年が本屋開業10周年でしたが、なかなか本屋を見直す機会がなく、どうもお隣さんに気を取られすぎです。反省!
今年は本屋の改革にも手を付けたいと思います。
昨年も、油やにいらした方で、探していた本に出合えたという方もいらっしゃいました。
本屋の仕事はスローですが、今日のような場面にも出会えます。

商売としては気が遠くなるような追分流ライフではありますが、今年もよろしくお願いいたします。