otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

あたら・さん

 雑誌「暮らしの手帖」に「あたらさん」という別冊がでるという。正確にはもう出ているはず。それがなんと、我が故郷信濃追分に編集室を構えることになったのだというから、驚きである。(「暮らしの手帖」は、私がもっとも崇拝する雑誌である。)
 しかも、しなの鉄道の「信濃追分」駅の無人の駅舎を使うのだという。私はこの駅のホーム半ばから仰ぎ見る浅間山の風情が大好きなので、なんだかとっても嬉しい。
 
 長野新幹線開通とともに、JR信越線が横川駅までとなり、軽井沢から篠ノ井までは第3セクターしなの鉄道が発足し、一時間に1,2本の電車が走っている。追分は、もともと特急は止まらない駅で、駅前は私が知っている限りではずっと寂れている。夏の間だけ、かろうじて別荘客が利用し、繁忙期だけ改札に人がいたが、それ以外は通学通勤時間に若干の利用があるぐらいで、無人駅である。
 国道18号線が渋滞するので、路線バスの運行が当てにならないし、タクシーだと軽井沢から3000円近くかかるので、時間にしてわずか9分、しかも時間に正確で、たった210円のしなの鉄道は、案外便利。
 昨今は、軽井沢方面は、渋滞が激しいので、長野方面から軽井沢に遊びに来た人が、追分駅前に駐車して、しなの鉄道を利用して軽井沢へ行くという「パーク&ライド」がはやり始めて、追分駅はかつてよりずっと利用され始めている傾向がある。すっかり寂れたかつてのにぎやかな宿場が、時代がたって再び交通の要所となってきたようで、感慨深い。
 ぜひ今週追分に行くので、覗いてみよっと。