otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

素顔の素敵な貴女

 昨晩、荒川静香選手が「スマップ・スマップ」にゲストででていた。ここにはスポーツ選手がよく出てくるが、競技とはまったく違い、人前で、しかも見たことも無いオリジナルな料理を食べるという行為をすることで、その素顔を見ることができてなかなか面白い番組なのだ。
 今回のメダルを取るということでは不調だったトリノオリンピックのなかで、名実ともに一人輝いていたのは彼女である。

 スマップがその彼女に対して、とても尊敬する態度を示したのは興味深い。また、荒川選手も、ずいぶんいろいろな番組に引っ張り出されたのにもかかわらず、こういうところに出ることを「光栄に思う」と言い切るのも立派。

 いくつかほっーと感心させられる発言があった。

・金メダルをかじってくださいって言われるんですが、その意味がわからないので、しない。

・フリーの演技時間は?と聞かれて、「男子は、4分半、女子は4分です。」と答え、きついけれども、あと30秒あればもっと演技と演技の間に見せられるものを入れることができるのに、と言っている。採点対象ではないけれども、そのたった4分のプログラムにイナ・バウワーを入れた彼女ならではの発言。

・若い浅田選手の存在の大きさに触れ、あの敗北があったことの意義を語る。その柔軟な心が素敵だと思う。

 自分を輝かすことができて、結果、勝利の女神を微笑ませたということは、「金が欲しいです」、「金を取りに行きます」といった、自己中心的な発言と比べると大人だと思う。
スルツカヤ選手や、コーエン選手は、それぞれもう過去のオリンピックで銀メダル・入賞をしていて、さらには上を向くことしかなく、その重圧はいかばかりだったろう。

 中居君が、最終滑走のスルツカヤ選手をかわいそうだと思ったと言っていた。彼もまたいい司会者になってきている。