otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

花便り・・・Dogwood

 まるで手品のように、ハナミズキの枝先に花がついてきたでしょう?
 ウメ、サクラなどが、つぼみが膨らんで花開くのに比べて、ハナミズキは、まるで蝶がさなぎから羽化するような感じで花が開く。私は、サクラよりもハナミズキが好きだ。
 ハナミズキの花弁は4枚なので(=十字架)、しかも上向きに咲く=天を仰ぐということで、アメリカではキリスト教会には必ずといって良いほど植わっていた。白いハナミズキが青空に向かって開いているのを見ると、その神々しさにどこかしら厳かな気持ちとなる。花期が長いのもいい。サクラと同じように、秋には紅葉も綺麗だ。

 サクラと交換でアメリカからはハナミズキが日本に来たことは有名。別名をアメリヤマボウシ。白花と紅花があるが、紅花は園芸種のせいか、どちらかというと小ぶりで、祖母が好きで紅花を庭に植えては枯れてしまった。ミズキ科だから本来強いと思うけど。
 ヤマボウシも好きな花の木のひとつ。花弁の先がとがっているのがヤマボウシ、へこんでいるのがハナミズキ。もっと大きな違いは、ハナミズキは花が先だが、ヤマボウシは葉が出てから花が咲くので、木の下からは見えなかったりするが、山林でヤマボウシを見つけると、はっとするほど美しい。花期はもうすこし遅い。

・お正月用のプランターの葉牡丹がひゅるひゅると伸びて花が着いた。そろそろお別れ。


■『チベットはお好き? ―女ひとりラサへ、カイラスへ』(後藤ふたば 山と渓谷社 エーデルワイズブックス1)1993
 ―追分のヒマラヤハウスの店主の若い頃の著作