otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

モッコウバラが盛りの皐月。

 散歩が気持ちのいい季節になった。新緑はかなりしっかりしてきた。
散歩をしていて、目に付いたのは、木一杯にたっぷりとクリーム色の花を付けたモッコウバラ、正確には「キモッコウ」。
 モッコウバラはツルバラ・ノバラに似ているが、とげがない。花姿は山吹にも似ている。日本には1700年代にすでに中国から入っているらしい。木香バラともかくが、香りがあるのは白花のみだそうだが、このあたりではあまり見かけない。香りこそないが、クリーム色のキモッコウは、たっぷりと咲くので、その柔らかい色あいで、見るものを優しい気持ちにしてくれる―こういうことをフラワーセラピーというのだろう。
 テッセン(クレマチス)の鮮やかな紫も5月の風に合っている。その名のごとく細いが非常に頑丈な茎でもって、フェンスにぐいぐいと巻き付き、手のひら大の花を沢山付ける。ともに垣根を彩る花たちだ。