otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

やっぱり縁結びは本(続U.G.C)

otobokecat2006-06-05

■本日の写真:ヘブンリー・ブルー
 

昨日は、サーヴィスの珈琲をいただいて気分よく引き上げるところで、地下室荷物のクロークのところで旅猫さんに声をかけられた。以前、まったく同じブログのタイトルをつけたことがご縁で、お知り合いになったのだ。ふとみるとその脇にいらしたのが、私の入っている環境団体KクラブのIT部長であるI氏ご夫妻だったので、思わず私から声をかける。するとなんと旅猫さんのところで、文庫カバーを販売中なのだとか。

 どれどれと、またもや荷物を預けて中へ入り、なかなか渋い文庫カバーを拝見する。久しく会わないうちに読書関連グッズを扱うネットのお店を始めたとか。I氏はITに詳しいだけでなく、昆虫にもかなり詳しく、環境本も出している人なんだが、まさか本の関係の店を出しているとは知らなかった。I氏はI氏で、私が見かけによらず古本に関わっているということを知らなかったが、彼の胸ポケットから、会場に置いてあった我々のチラシが畳まれて出てきたのには、正直感動した。なんという奇遇な!
 旅猫さんとI氏夫妻は阿佐ヶ谷近辺で、私は西荻窪。その杉並区民らが、同じ中央線上とはいえ、よりにもよって神保町でばったり出くわすとはねえ!まさに一箱古本市のスタンプラリーの文面のごとく、本が取り持つ縁だなあ…。そしてそのスタンプラリーのはんこを製作した八朔スタンプの片岡さんも、今回この会場で連日ワークショップをされていたのだった。(八朔さんのU.G.Cのパンフの「珈琲片手に本を読む紳士」はいかにも渋いが、あいにく古本市でこういった格好いい人には今まであまりお目にかかったことはないなあ。)
 
 二階のギャラリーでの蔵書票展示も私にとっては興味があった。蔵書票というのは世界共通の趣味のひとつなのだそうだが、凝縮された世界の構築といった点で、これは日本人の得意分野ではないかと思う。協会もあるのだという。

 連れ合いは、蔵書票にはあまり興味がないらしく、この日はじっくり見れなかったので、明日また出かけてみるつもり。神保町にも寄りたい店があることだし。



■本日「ささま」で:

『小諸時代の島崎藤村』(林勇/編著 竹沢書店 昭和45)

檸檬城のある町にて』(梶井基次郎/著 角川文庫 平成2 改訂⑳)安西水丸/カバー
『はじまりのレーニン』(中沢新一/著 岩波書店 1994)

『カラー街道』(杜山悠/著 山渓カラーガイド58 昭和48)

ドールハウスの世界』(クニエダヤスエ.村上一昭.つだ哲 じゃこめてぃ出版 1981)