otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

霧の向こう

otobokecat2006-06-19

 いろいろな意味で、湿った日々は続く…

 ジーコ監督が試合時間について、日中の試合は暑いのが不利、時間の設定はマスコミの都合だと言っていたが、こういったことに疎い私は、試合時間が抽選ではないのだということに驚く。
 たしかに10時始まりは、国民総観戦のお膳立てとしては申し分ないが、勝てば翌日から当分のあいだ国中が盛り上がるが、勝てなかったら梅雨空の雲はいっそう厚くなる。国民性としては、切り替えが早いとは思えない。

 以前も書いたように、梅雨のある国の人間の感覚から言って、この時期に気温が30度を超す晴天のもとでの厳しい試合参戦は、選手たちには酷である。実力を正視して、放映時間にこだわらず、少しでも良い状態で試合をさせてあげて欲しかったのに!という孟母の発想が頭をもたげる。

 試合は結果が全てであるとはいえ、これだけの人が観戦しているのなら、その過程もまた重要。日本以外の国同士の戦いを見ても、楽勝という文字は見当たらない。勝っても負けても、人を感動させることはできると思う。

 先日「みどり」の染料のことについてブログで触れたが、本日の新聞に志村ふくみさんの「藍」についてのお話が引かれており、「緑の植物染料はない」という一文が続く。ただし「藍がめ」に黄色に染めた糸を入れると緑色が「生まれる」ということに心が動く―そうか。

 次は日中の試合ではないことだし…カナリー・イエローVSサムライ・ブルーがどんな「みどり」を醸し出すのだろうか。ここから次への一歩が始まっている。


■今日の一枚:霧の向こうは、碓氷峠