otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

自然のなかの書物

otobokecat2006-08-23

 天気予報に一喜一憂している私に、亭主は呆れ顔でそんな無駄なことは止めなさいと言う。そのときは気分を害された感じだった。予報を聞いておけば、たとえば傘を持って出かけるとか、洗濯物を早めに仕舞っておくとか、生活に役立つことも有る。確かに自分の経験や五感を使うことなく情報に頼り、しかも!その情報の正確性は100%信用できると言うわけでもないということであれば、「雨だったらどうしよう」とつまらない心配をしたり、外れたと憤慨をしている私は、取越し苦労しているに過ぎない。確かにそうだ。
 
はるか南の海上に発生した台風の存在を知ることはあまり重要ではないが、ついテレビの天気予報で「今後の動きが気になるところです」なんて言われると、つい一緒になって注目してしまう。そんな台風のことについて、喘息持ちの友人は、天気予報を見なくても、気圧の変化にはとても敏感で、言い当てることができる。彼女には死活問題なのだ。情報に頼らなくても、生きるために必要なことはおのずと見えてくる。

人間社会のごたごたに疲れたとき、山中を歩くと、なんと些細なことに振り回されていたのかということに気づく。体内時計や、五感を働かせて生活することは、どんな訓話よりもリセットに役に立つ。自然に勝るものはない。

書物とて都会で立ち読みするのと、人里はなれたところで読むのではおのずと違う。自然の中ではどのような本であれ、「活字」の意味が偉大になってくることに気づく。
 そんなこんなで、私は山の麓に本屋があるのはいいことだと思う。


■スイキンチカモクドテンカイ?メイ。
 だから暗記はダメだって・・・。
 なんだかちょっと不憫な冥王星。会った事ないけど。