otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

みのりの季節は

otobokecat2006-08-28

O村古本屋日誌(夏の名残)
 夏休み最後の週末である。まだまだ準備中と言いながら、滞在客の期待に押されて「とりあえずちょっと開店」をした手前、一応週末だけはあけることにしたのだった。

 7月半ばから8月にかけてこの村に滞在する人は、今でこそ減ったものの、混雑するお盆をさけてむしろ今の時期に休む方もいる。なにしろ都会はまだまだ暑い。この村は大学の関係者も多い。大学の新学期は9月半ば。しかし正直のところ、こんなに人が多いとは思わなかった。しかも予想に反して土曜より日曜の午後が賑わった。

 先週後半に雨が降ったらしく、しっとりとしていた。花はカンゾウが終わり、ミズヒキ草には赤い穂が。駐車場の栗の木のイガが、お盆の頃はいかにも小さかったがいい具合に膨らんで目立ってきた。【写真】気の早い木々は赤く染まり、雨に打たれて落とされた緑のどんぐりが、みずみずしい姿で転がっているので、思わず拾って来て店に飾った。いよいよ実りの季節となったのだなあ。

 FM軽井沢(ラジオ)からは、毎日猿情報が流れてくる。こういうところはそうはないだろう。町内に150頭ほどいるらしいが、普段ここO村界隈にはあまりいないが、土曜日にはぐれ猿か尖兵隊一匹がO村に登場したと評判だった。先日は、M八百屋の店先から何か失敬したらしい。被害に遭った方には申し訳ないが、なんとも平和なことでは有る。

 HPによればヒマラヤハウスさんも、いのししの被害に困惑している様子だし、これからの季節には熊のことも話題に上るだろうし、でも実りの季節はみんなのものと考えるべきだろう。

 10月のきのこ祭りまで、我々も店内の棚を入れ替えながら、週末だけの開店を目指したい。できるだけ着替えをしていく本屋でありたいって、なんかあやしいか?

 これからぼちぼち店の日誌、はたまた、つぶやきのようになっていく予感が……。